ライザーです。
今回は感想冬場に欠かせない最高の加湿器『Dainichi RXT SERIES』のレビューをしていきます。
まず、Dainichiは加湿器業界シェアNo.1で、アメトーーク!の家電芸人でも紹介された超人気の家電メーカーです。
加湿器にもSHARPのプラズマクラスターとかPanasonicとか色々あると思いますが、そういった大手の家電よりも売れてるって本当に凄いことだと思います。
ちなみに、私が購入したのは木造8.5畳/鉄筋14畳に最適なHD-RXT521という1番小型のモデル。
他にも種類があり、RXT SERIESであれば最大24畳くらいまで対応しているので、大抵の部屋であれば1台で十分性能を発揮してくれるかと。
で、実際に長時間使用した感想としましては、
・部屋を加湿するスピードが早い
・自動運転でも過剰加湿される心配がない
・24時間フル稼働させてもタンクの水が空にならない
といった感じで、めっちゃくちゃ良かったです。
もちろん、加湿器としての機能も申し分なく、個人的には買って正解でした。
ただ、実際に使用した際に感じたデメリットもいくつかあるので、それらを踏まえた上で今回はレビューしていきます。
・加湿器の購入を検討している
・Dainichi RXT SERIESに興味がある
・加湿器の使用感について詳しく知りたい
といった方は是非参考にしてみてください。
↓全て最新モデル
Dainichi RXT SERIES:HD-RXT521 概要
Dainichi HD-RXT521 仕様 | |
本体サイズ | 120(W)×175(D)×318(H)mm |
適用床面積 | 8.5畳(木造)、14畳(プレハブ洋室) |
加湿量 | ※500ml/h |
タンク容量 | 5.0L |
連続加湿時間 | ※10〜13.5h |
運転音 | 13〜35dB |
※加湿量は室温20℃、湿度30%の場合。
詳しい仕様に関しては下記公式サイトを参考にしてください。
側面はこんな感じ。
下のデカいグリルは吸気口で、吸気口の上に空いている小さな穴が温湿度センサー。
タンクはシンプルな直方体をしています。
開口部は大きいのですが、掃除は少し面倒くさそうです。
そして、Dainichiの加湿器の目玉と言っても良いこのトレイ!
一見複雑そうですが、他社製品と比較してかなり掃除のしやすい形状となっています。
特に、抗菌気化フィルターの下に敷いてあるこのカンタン取替えトレイカバー。
1シーズンずっと使い続けられ、シーズンが過ぎたらそのまま捨てれば良いだけなので掃除の手間がめちゃくちゃ省けます。
ちなみに、この取替えトレイカバーが備わっているのは現時点ではDainichiだけで、数ある加湿器の中でもトップクラスで掃除がしやすいです。
【Dainichiの加湿器は凄すぎる】HD-RXT521を実際に使ってみた
実際に使ってみたのですが、とにかく色々と便利で凄かったです。
運転開始20分足らずで加湿可能
まず最初に驚いたのが加湿するスピード。
とにかく早いです。
私の場合は加湿してから約20分で指定した湿度に到達。
ちなみに、エアコンの温度設定は23度、運転モードは「標準50%」で「ターボ」を使用しました。
ターボを使用することで、より素早く加湿できるようになります。
タニタの温湿度計と加湿器の湿度にかなりの差がありますが、あまり気にしないでください。
で、コチラが運転開始から約20分程度経過した数値。
タニタの温湿度計では規定の湿度に達していませんが、加湿器側では指定された湿度に到達。
また、50%到達と同時に自動的にターボモードは切れます。
ただ、タニタの湿度計が50%に達していなかったので、加湿器側の湿度を60%に再設定したうえでもう1度測定してみました。
それがコチラ。
湿度が上がったせいなのか、エアコンの設定温度は同じ23度にもかかわらず温度が24度まで上昇していますね。
やっぱり湿度を上げるのって大切なのかもしれません
一応言っておくと、時計は16時になっていますが、数分程度で湿度は50%に達していました。
【適用畳数以下の加湿器でも問題なし】過剰加湿される心配はありません
今回レビューするDainichi RXT SERIESのHD-RXT521の適用畳数は8.5畳(木造)、14畳(プレハブ洋室)です。
ちなみに、私の部屋は木造の6畳間で、定格加湿能力は大体350mlあれば十分とされています。
出典:日本電機工業会
つまり、私の部屋だとHD-RXT521だと過剰性能ということです。
ですが、Dainichiの加湿器には部屋の湿度を計るセンサーが付いていて、「部屋が指定した数値以上に加湿されない」よう自動で調節してくれます。
出典:Dainichi
また、「加湿されすぎるのを防ぐ」ことで、「タンクの水を過剰に消費してしまうのを防ぐ」ことができます。
なので、「水を変えるのが面倒」という方は、部屋の畳数以上の加湿器を購入するもアリです。
実際、私の場合は加湿器を6畳間で24時間フル活用しているにもかかわらず、水の交換は1日半に1回(標準で運転)だけですから。
カタログに連続加湿時間は10〜13.5hと書かれていますが、畳数以上の加湿器であれば普通に24時間フルでも使用できます
場合によっては24時間フル稼働できる
「標準」設定であれば木造住宅であっても24時間以上フル稼働させてもタンクの水が空になることはなかったです。
実際に木造6畳で室温21度、湿度35%程度の状態で使用してみたのですが、湿度を60%に調節した場合だと24時間経っても水が残っていました。
しかも、この3分の1の状態から一切水を補給せずに11時30分頃にもう1度水を見てみたのですが、なんと水がまだ残っていました!
もちろんタンクが大きいということも理由の1つではありますが、それよりも過剰に加湿されないよう自動でONとOFFを切り替えてくれるのが大きいかもしれません。
過剰に加湿されないことで、水を大幅に節約できますから。
といった感じで、部屋の広さや元々の室内の湿度にもよると思いますが、かなり余力はありそうです。
ちなみに、他の方の口コミを見た限りだと、木造8畳間の部屋でも24時間給水せずにフル稼働できるとのことでした。
Dainichi RXT SERIESのメリット
・部屋を加湿するスピードが早い
・しっかりと加湿されている感がある
・自動運転でも過剰加湿される心配がない
・水を頻繁に取り替える必要がない
・他の加湿器と比較して掃除が楽
部屋を加湿するスピードが早い
私は今まで卓上の加湿器とか他社製の加湿器を使ってきましたが、今まで使ってきた加湿器の中でもダントツで加湿するスピードが早かったです。
今まで使用していた加湿器は「1時間くらいしてやっと加湿できたかな?」と感じるレベルだったので、この加湿スピードの速さには驚きました。
しっかりと加湿されている感がある
スピードだけでなく、「部屋が加湿されている」というのも肌で感じることができるレベルでちゃんと加湿されていました。
これは私が実験で使用した温湿度計の数値からも証明されています。
今まで使用していた加湿器はちゃんと白く蒸気が上がっていたものの、イマイチ加湿されている感がなく、「本当に加湿器は意味があるのか?」と疑問に思うレベル。
ですが、Dainichiの加湿器は気化式と温風気化式のハイブリッド式ということもあってか、加湿のスピードが異常に早かったです。
後、余談なのですが、白く蒸気が上がるタイプというのは、水の粒が大きいから見えているとのこと。
で、水の粒が大きいと充分に加湿された部屋の場合、白いまま床に落ちて水浸しにしてしまうことがあるらしいです。
私が以前使用していた加湿器は自動で湿度を調節してくれなかったこともあって、床周りがかなりびちゃびちゃでした。
ちなみに、気化式の場合は細かい粒子を散布しているので、水浸しになることがありません。
気化式の原理としては、濡れタオルに風を当てるような感じです
自動運転でも過剰加湿される心配がない
取り敢えず、電源ボタンを押して指定の湿度に設定すれば後はほっとくだけでOK。
一応静音モードとかecoモードとか色々あるのですが、ぶっちゃけ標準だけでも十分です。
もちろん、標準状態でも過剰加湿される心配もありません。
水を頻繁に取り替える必要がない
小型の加湿器とは違い、Dainichi RXT SERIESの場合は小さくても5.0Lの大容量となっています。
使用環境にもよりますが、私の場合は24時間フル稼働させても水が無くなることはありませんでした。
特に、テレワークで自宅にいる時間が長いという方であれば、頻繁に水を取り替えなくて済むというのは大きなメリットになるかと。
他の加湿器と比較して掃除が楽
私はまだこの加湿器を掃除したことがないので実際には分かりませんが、他の加湿器と比べても掃除の楽だと思います。
特に、この使い捨てのトレーが魅力的ですね。
トレーの部分は使用しているうちにぬめりがかなり酷く、掃除するのも結構大変に感じる方も多いと思います。
実際、私が加湿器を使わなくなった理由が、このトレーを含め様々な箇所の掃除をするのが大変だったからです。
ただ、Dainichiの場合はこの使い捨てトレーを入れ替えるだけOK。
一応他にも抗菌気化フィルターとか抗菌エアフィルターの掃除とか、掃除する箇所は多いのですが、それでも他の加湿器に比べたら掃除は楽だと思います。
ちなみに、Dainichiでは『Ag+抗菌アタッチメント』というぬめりや臭いの原因を抑えるための装置が付いています。
もちろん使用環境にもよりますが、頻繁に掃除する必要が無いというのも大きいですね。
Dainichi RXT SERIESのデメリット
・掃除はしやすいが、結局掃除はしなくちゃいけないので面倒
・上から直接水を注げない(水を注ぐためにタンクを持ち上げる必要がある)
・気化式なので風が冷たい
・タンクを持った際にほんの少し水が垂れる
・温湿度センサーが内蔵式なので、精度があまり良くない
掃除はしやすいが、スチーム式加湿器の掃除のしやすさに比べれば劣る
そもそも掃除が不要な加湿器はこの世に存在しないので、デメリットとは言えません。
ですが、掃除のしやすさに関してはDainichi RXT SERIESよりも象印などのスチーム加湿器の方が圧倒的に楽です。
というのも、スチーム式の加湿器は電気ポットどほぼ似たような構造となっているので、フィルターなどのパーツが存在しません。
つまりは、ポッドの中を軽く拭いたりたまにクエン酸を入れて掃除をしてあげるだけでOKです。
なので、Dainichi RXT SERIESの加湿器に関しては他の加湿器に比べて掃除がやりやすいとはいえ、どうしてもスチーム式の加湿器には劣ってしまいます。
上から直接水を注げない(水の入れ替えが面倒)
出典:SHARP HV-P55
最近は画像のような上から水を注げるタイプの加湿器が増えてきて、水の交換もかなり楽になりました。
ただ、Dainichiの加湿器に関しては上から水を注ぐことができないので、少し不便に感じるかもしれません。
実際、私も1週間ほど使用してみましたが、水を入れるためのタンクをいちいち本体から取り外して水を注ぐのが面倒になることがあります。
とはいえ、私の場合ほぼ24時間フルで使用していても1日1回水を交換するだけで済むので、めちゃくちゃ面倒というほどでもありませんが・・・
といった感じで、頻繁に水を変えるのが面倒という方は、畳数以上の加湿器の購入をオススメします。
もちろん、畳数以上の加湿器を選んでもただタンクが大型になるだけで、過剰に加湿される心配はありません。
実際、Dainichi RXT SERIESの加湿器には自動で湿度を調節する機能がありますから。
気化式なので風が冷たい
この加湿器は温風気化と気化式のハイブリッド式で、湿度が低い時は「温風気化式」で素早く加湿し、設定湿度に近づくと温風を使わず「気化式」に切り替えて湿度を調整します。
なので、加湿器から吹き出てくる風に関しては基本的に冷たいです。
また、「温風気化式」で温められた風だとしても、抗菌気化フィルターで水が気化する際には熱が奪われているので風は温かくありません。
もし、風が冷たいのが気になるという方は、電気代はかなりかかりますが、スチーム式の加湿器を選ぶことをオススメします。
タンクを持った際にほんの少し水が垂れる
タンクの構造上仕方ないのですが、タンクを持った際に水が多少垂れます。
ただ、他の加湿器に比べて垂れる量は少ないような気がします。
まぁ以前使用していた加湿器はそれなりに年代モノだったので今ではどの企業も改善されているかもしれませんが。
なので、タンクを持ち上げる際は水がこぼれても大丈夫なようなるべく垂直に持ち上げるようにしてください。
温湿度センサーが内蔵式なので、精度があまり良くない(かもしれない)
今回使用したタニタの温湿度計の精度は35~75%±5%となっています。
正直、タニタの温湿度計の精度はあまりよくないので、次回もっと精度の高い温湿度計を購入して再度検証したいと思います
また、加湿器と温湿度計は直線距離で約1.5mほど離れて計測しました。
正直、どちらの湿度計の精度が悪いのかは分かりませんが、体感湿度的には加湿器側の方が大きめに湿度が出ているような気がします。
ちなみに、加湿器に内蔵されている湿度計の精度についてはどこにも書かれて無かったです。
ただ、こればかりは加湿器に直接センサーが付いているので、通常より高く湿度が表示されてしまうのは仕方ないのかなと思います。
とはいえ、湿度が高く出てしまう場合であっても、加湿器側で高めに湿度を設定すれば最適の湿度に調節することで解決できました。
なので、湿度計の精度に関しては、別途温湿度計を購入して対策することをオススメします。
Dainichi RXT SERIESは1部屋に1台絶対に欲しい加湿器
ということで、Dainichi RXT SERIESのレビューは以上になります。
取り敢えず、加湿器としての性能は最高と言っても良いでしょう。
もちろん、温風気化式と気化式のハイブリッド故のデメリットはいくつかありますが、それらを上回るメリットがいくつもありました。
特に、加湿スピードも早く、数値通り部屋をしっかりと加湿してくれるのでとても良かったです。
個人的には買って正解だと思っています。
正直、1部屋に1台絶対に欲しい加湿器といっても過言ではありません。
少なくとも、現在加湿器の購入を検討しているという方であれば、まず購入して間違いないです。