
ライザーです。
今回は、「デュアルディスプレイ用のモニターアームをオススメしない3つの理由」について解説していきます。
最初に結論を言ってしまうと、よほど特殊な環境でない限りシングルディスプレイモニターアームを2本購入した方が良いです。
その方が後悔が少ないと思います。
「デュアルディスプレイ用のモニターアームの購入を検討している」という方は是非この記事を最後まで記事を読んでください。
デュアルディスプレイ用のモニターアームをオススメしない3つの理由
早速、デュアルディスプレイ用のモニターアームを買ってはいけない理由について解説していきます。
最大スクリーンサイズに制限がある
まず1つ目が、デュアルディスプレイ用のモニターアームは最大スクリーンサイズにかなり制限があるという点です。
取り敢えず、モニターアームブランドの中で特に有名なエルゴトロンのモニターアームを見てみましょう。


まず、エルゴトロンのモニターアームには大きく分けて4つの種類があります。
それぞれの性能を比較してみるとざっとこんな感じ。
エルゴトロンモニターアーム性能比較 | ||||
サイズ | シングル | デュアル(ダイレクト) | デュアル(横型) | デュアル(縦横型) |
最大スクリーンサイズ | 34インチ | 25インチ | 27インチ | 24インチ |
耐荷重 | 3.2kg~11.3kg | 1.8kg~10kg | 6.4kg~18.1kg | 6.4kg~18.1kg |
昇降範囲 | 33cm | 33cm | 33cm | 33cm |
本体重量 | 3.4kg | 5.2kg | 5.3kg | 7.2kg |
※デュアルの耐荷重は、2枚のモニター合わせての耐荷重となっています。
この表を見れば、シングルモニターの最大スクリーンサイズと耐荷重が最も優れていることが一目瞭然。
一般的にPC用のモニターサイズとして使われているのは24インチと言われていますが、今後27インチとか32インチの大型モニターを使うかもしれません。
そう考えると、最大スクリーンサイズに余裕のあるシングルサイズを選ぶのが無難です。
また、シングルディスプレイモニターアームは耐荷重にも優れており、エルゴトロンのモニターアームの場合は最大11.3kgの重さに耐えられます。

参考までに、34インチモニターの重さは、スタンド無しで6kg~7kgくらいです
34インチモニターといえばPCモニターの中でも最大級の大きさ。
これだけのモニターを支えることさえできれば十分と言っても良いでしょう。
モニターアームを自由に配置、稼働させることができない
2つ目は、モニターアームを自由に配置、稼働させることができないという点です。
デュアルディスプレイ用のモニターアームの場合は、台座が1つしかないので、その軸を中心に2つのモニターを動かすことになります。
例えば、このようにデスクに配置する場合。
画像の通り、デュアルディスプレイ用のモニターアームでも配置可能です。
ただし、モニターアームが限界まで伸びてしまうので自由に動かすことができなくなる可能性があります。
まぁこのようなデュアルディスプレイ用のモニターアームの場合であれば、最大スクリーンサイズギリギリでなければ自由に動かせる場合が多いです。
なので、そこまで心配する必要はないのかもしれません。
ですが、デュアルディスプレイ用のモニターアームの場合は、2つのモニターは必ず隣同士に配置する必要があります。
デメリットとしてはこちらの方が大きいですね。
例えば、先ほどの画像に配置してあるモニターを1つは座る位置と並行に、もう1つは座る位置と水平に離して配置できないという点は大きなデメリットになり得るでしょう。
それに対し、シングルディスプレイモニターアームであれば台座が2つあるので、それぞれのモニターを自由に配置できます。
もちろんモニター同士を離して設置することも可能です。
なので、今後モニターの位置を変更したいという場合には、シングルディスプレイモニターアームの方が色々と融通が利くのでオススメ。
デスクを壁際に配置できなくなる可能性がある
最後は、デュアルディスプレイ用のモニターアームの場合、デスクと壁にある程度間隔を空ける必要があるという点です。
例えば、このような感じでモニターを綺麗に並べるとしましょう。
この場合、モニターを綺麗に並べるためには、デュアルディスプレイ用のモニターアームだとどうしてもアームを出っ張らせなければいけません。
なので、デスクを壁際に設置している方だと、若干壁から離す必要があります。
一応壁から離さなくてもモニターをもっと前に出せば設置できますが、それだと画面との距離が近くなってしまうのであまり良い解決策とは言えません。
ですが、シングルディスプレイ用モニターアームであれば、画像の通り綺麗にモニターを並べることができます。
ただ、シングルディスプレイ用のモニターアームをこのように配置する場合、デスクの横幅と設置する場所にある程度余裕が必要です。
もし、余裕がなければデュアルディスプレイ用のモニターアームの方が良いかもしれません。

こればかりはその人の環境にもよるので何とも言えないですね
後、実際にデュアルディスプレイ用のモニターアームを使っていると分かるのですが、最大スクリーンサイズギリギリのモニターを付けると結構動かしづらくなってしまいます。
例えば、モニターにある程度角度を付けたい( ̄\←こんな感じ)場合、デュアルディスプレイ用のモニターアームだとアームに余裕が無いのであまり角度を付けることができません。
モニターが小さければ良いのですが、最大スクリーンギリギリだとちょっと厳しくなってしまいます。
↓オススメのモニターアームについても紹介しているので、良かったらコチラも合わせて参考にしてみてください。
デュアルディスプレイ用のモニターアームの方が良い場合
ここまで、デュアルディスプレイ用のモニターアームをオススメしない理由について解説してきました。
ですが「全ての人にデュアルディスプレイ用のモニターアームがオススメできない」というわけではありません。
個人的に、デュアルディスプレイ用のモニターアームがオススメな人は以下の通りです。
・ある程度どのようにモニターを配置するか構想が決まっている
・デスクに設置スペースがあまりない
以上のような方であれば、デュアルディスプレイ用のモニターアームの方がオススメです。
まず、ある程度どのようにモニターを配置するか構想が決まっているという場合。
例えば、トレーダーの部屋みたいに画面を上下左右にたくさん並べる場合は『エルゴトロン LX デスクマウント デュアル モニターアーム 縦/横型』の方が良いでしょう。
そんな何個もデスクにシングルディスプレイモニターアームを設置できませんからね。
後、設置場所に限りがある場合だと、台座が1つで済むデュアルディスプレイ用のモニターアームはかなり良い選択になると思います。
特殊な環境でない限りシングルディスプレイモニターアームを2本購入した方が良い
ということで、デュアルディスプレイ用のモニターアームを買ってはいけない理由については以上になります。
取り敢えず、デュアルディスプレイ用のモニターアームには、
・最大スクリーンサイズに制限がある
・モニターアームを自由に配置、稼働させることができない
・デスクを壁際に配置できなくなる可能性がある
以上3つの欠点があるということさえ覚えておけばOKです。
もちろん場合によってはデュアルモニターアームの方が良いかもしれませんが、ほとんどの方はシングルディスプレイモニターアームを2本購入した方が良いと思います。
ちなみに、モニターアームに関しては別の記事で個人的にオススメのモニターアームをいくつか紹介しているので、良かったらそちらも合わせて参考にしてみてください。