私は数年前「ゲーミングPCよりもPS5がオススメ」という記事を書きました。
ですが、2024年現在での考えは全く逆で、むしろPS5よりゲーミングPCの購入をオススメします。
理由はしごく単純で、「PS5の価格が上がった(通常版:49,800円→79,980円、DE版 :39,980円→72,980円)」からです。
まぁそれでも、ゲーミングPCの方がまだまだ高いのは変わりませんが。
とはいえ、4年前と性能が全く変わらず、それでいてコスパが悪くなったPS5を選ぶよりかは、ゲーミングPCの方が良いと思っています。
ということで、この記事ではPS5よりもゲーミングPCを推奨する理由について、それぞれのメリットとデメリットを比較したうえで解説していきます。
現在、「ゲーミングPCとPS5どちらを購入するか迷っている」という方は是非参考にしてみてください。
PS5価格改定については、下記URLを参考にしてください▼
PS5よりもゲーミングPCがオススメだと思う理由
まずは、ゲーミングPCよりもPS5の方ががオススメな理由についてお話していきます。
PS5とゲーミングPCの性能に対するコスパの良さは変わらない
PS5の発売日は2020年11月12日ということで、すでに4年近く経過しています。
今でも現役で使えるとはいえ、やはり性能は低く感じてしまうかもしれません。
参考までに、PS5のスペックを紹介するとこんな感じです。
PS5スペック表 | |
CPU | x86-64-AMD Ryzen”Zen2″ 8コア16スレッド 周波数:最大3.5GHz |
GPU | AMD Radeon RDNA 2based graphics engine レイトレーシング アクセラレーション 周波数:最大 2.23GHz まで可変(10.3 TFLOPS) |
システムメモリ | GDDR6 16GB バンド幅:448GB/s |
ストレージ | SSD 825GB 読み込み速度:5.5GB/s(Raw) |
拡張ストレージ | NVMe M.2 SSDスロット |
光学ドライブ (読み出し専用) |
Ultra HD Blu-ray™(66G/100G)~10xCAV BD-ROM(25G/50G)~8xCAV BD-R/RE(25G/50G)~8xCAV DVD~3.2xCLV |
ゲームディスク | Ultra HD Blu-ray™(100GBまで) |
映像出力 | 4K 120Hz TV、 8K TV、VRR 対応 |
オーディオ | “Tempest” 3Dオーディオ技術 |
外形寸法 | 通常版:約390mm×104mm×260mm(幅×高さ×奥行き) DE版 :約390mm× 92mm×260mm(幅×高さ×奥行き) |
質量 | 通常版:約4.5kg DE版 :約3.9kg |
最大消費電力 | 通常版:350W DE版 :340W |
入出力 | USB Type-A端子(Hi-Speed USB) USB Type-A端子(Super-Speed USB 10Gbps)×2 USB Type-C端子(Super-Speed USB 10Gbps) |
通信 | Ethernet(10BASE-T,100BASE-TX,1000BASE-T) IEEE 802.11(a/b/g/n/ac/ax) Bluetooth5.1 |
希望小売価格 | 通常版:49,800円→79,980円 DE版 :39,980円→72,980円 |
そして、PS5と同性能のゲーミングデスクトップPCを自作した場合は以下の通りになります。
PS5の性能に近いゲーミングPCパーツ構成 | ||
パーツ名 | ブランド名 | 価格 |
CPU | AMD Ryzen 5 4500 | 約1.2万円 |
マザーボード | GIGABYTE B550M K | 約1万円 |
メモリ | CFD W4U3200PS-8×2(8GB×2) | 約5,500円 |
GPU | GIGABYTE NVIDIA GeForce RTX4060 | 約4.5万円 |
SSD | Crucial P3plus(1TB) | 約1万円 |
光学ドライブ | パイオニア BDR-212JBK | 約1.5万円 |
電源 | 玄人志向 STANDARDシリーズ 80Plus 600W | 約6,000円 |
PCケース | Thermaltake Versa H26 | 約5,600円 |
OS | Windows 11 Home 日本語版 | 約1.6万円 |
合計:約12.5万円+α円
光学ドライブ無しの場合:約11万+α円
+αとしてかかるのはゲーミングモニター、マウス、キーボードなど
PCパーツは2024年8月時点でのAmazonの価格を参考にしました。
といった感じで、実際に自作PCとPS5を比較してみると、PS5の方が3万円以上も安かったです。
ただ、性能や利便性(やれることの多さ)はゲーミングPCの方が圧倒的に上。
特にGPU性能。
PS5に搭載されている「AMD Radeon RDNA 2based graphics engine」は、「Radeon RX 5700 XT(9335)」または「GeForce RTX2070(9160)」相当と言われています。
()内の数値は3DMarkでベンチマークテストをした結果で、数値が高ければ高いほど高性能です
で、今回PS5に近いパーツ構成としてあげた「GeForce RTX4060」の数値は(10665)とPS5よりも高性能。
それでいて通常版:PS5との価格差は4万円、光学ドライブ無しであれば3万円程度の差に落ち着きます。
正直、この程度の差であれば、自作PCの方が個人的にはオススメ。
っていうか円安でなければ間違いなく自作PCの方がお得でした。
ホント時期が悪い・・・
“最高の状態”でゲームをプレイできる
最高の状態と言われてもイマイチピンと来ないかもしれませんが、要は“画質”とか“フレームレート”の出やすさといった環境の問題です。
一応PS5もゲームによっては画質もかなりキレイで、120FPSとそれなりに滑らかに画面が切り替わるので、ゲームを快適にプレイする分には申し分ない性能。
ちなみに、フレームレートは「1秒当たり映像がどれだけ切り替わるのかを表した値」のことで、フレームレートの値が高ければ高いほど映像がヌルヌル動きます。
ちなみに、似たような言葉でリフレッシュレート(単位:Hz)というものもあって、そちらは「1秒間に最大何フレームの映像の切り替わりを処理できるかを表した値」です。
フレームレートはゲーム側、リフレッシュレートはモニター(ディスプレイ)側に使われる単位と捉えればOK
ですが、PS5は120FPS出るように設計されているとはいえ、最近の重めのゲームだと画質をそれなりに落とさないと120FPS出せません。
一応ゲームの設定で画質を担保できるタイトルもありますが、画質を高くすると今度はフレームレートが低くなってしまいます。
もちろん、低スペックのPCでも同じような現象は発生しますが、それなりのゲーミングPCのスペックであれば問題ありません。
そのため、多少高くても自分の予算内で限りなく性能の良いゲーミングPCを買った方が、個人的には幸せになれるのかなぁと思っています。
実際、ゲーミングPCであれば先ほど例にあげた「RTX 4060」搭載のゲーミングPCであれば、大体のゲームはフルHD高画質で平均60FPS以上は出せるくらいには性能が高いです。
例えば、Apex LegendsはPS5の場合だと安定して120FPSが出せないのですが、「RTX 4060」搭載のゲーミングPCであれば高画質で144FPS以上出せるくらいのポテンシャルがあります。
他のタイトルだと、モンハンは144FPS程度、ホグワーツレガシーは100FPS前後にはなりますが、それでも十分快適に遊べるかと。
もちろん、+3~4万円の差をどう捉えるかは人によると思いますが、私の場合は+3~4万円でゲーム性能がアップしてやれることが増えるならゲーミングPCを選びます。
ゲームに“MOD”を入れて遊べる
影MODとRTM(Real Train Mod)を入れて遊んだ時のMinecraft▼
MOD(Modification)を入れて遊べるゲームの代表作といえば『Minecraft(マインクラフト)』。
マインクラフトというのはサンドボックス系のゲームで、洞窟を探検したり建築物を作ったり・・・とにかく自由なゲームとなっています。
一応このマインクラフトというゲームはPC(Java)版、PS5版、Nintendo Switch版、スマホ版など、様々な媒体に対応しているのですが、JAVA版以外は基本MODを入れて遊ぶことはできません。
厳密にいうと、PC版には大きく分けて統合版とJava版の2つがあり、MODを入れて遊べるのはJava版のみとなっています
MODというのは簡単に言うとゲームの追加パッケージみたいなモノです。
例えば、マインクラフトの場合だと“影”の表現を強調してよりリアルな描写になる“影MOD”であったり、リアルな鉄道を走らせられる“RTM(Real Train Mod)”というものがあります。
これらMODはマインクラフトに標準で入っているものでもなければ、マインクラフトが独自開発してものでもなく、あくまでMODは主にゲーム好きの有志によって作られています。
なので、PS5で追加パッケージとして販売されることはほぼありません。
もちろんマインクラフトだけでなく他のモンハンやFF15といったゲームでも同じです。
ただし、PCゲームの場合MODを入れて遊ぶことができるメリットとは裏腹に大きなデメリットを抱えています。
察しの良い方なら気づいているかもしれませんが、PCゲームは違法なMODを入れてゲームをプレイしているチーターがかなり多いです。
例えば、自動で照準が合うようにしたり、HPが全く減らなかったりとか。
PS5と比較してPCの場合だとそういった“改造”が容易にできるため、チーターがかなり多く、そのせいでゲームをやめてしまうなんて話もよく聞きます。
代表的なところだとApex Lgendsとかはチーターの対策が全然できてなくて度々Twitterなどで話題になっていました。
これがPCでゲームをする最大のデメリットです。
ゲーム以外にも色々なことができる
PS5はあくまで“ゲームをするための機械”です。
一応PS5でもTwitterをやったりYouTubeを見たりできますが、そういった作業は圧倒的にパソコンの方がやりやすいです。
確かに、PS5ではPS4とは異なり、ブラウザを表示するまでの時間が短縮されていたり、SSDを搭載することでゲームの読み込みもかなり速くなったと言われています。
それでもほとんどの人は調べものをする際、PS5よりもスマホやパソコンでする方が圧倒的に速いです。
また、これは限定的な話にはなってしまいますが、ゲームの配信や実況を録る場合もパソコンの方が圧倒的にやりやすいと感じる方がほとんど。
PS5はかなり機能が充実しているものの、パソコンの方が圧倒的にやりやすいですし、できることもいっぱいあります。
私がただ単にPS5を上手く使いこなせていないというだけかもしれませんが・・・
PS5の良いところ
ここからは、PS5の良いところについて語っていきます。
価格が高くなったとはいえ、ゲーミングPCより安い
先ほどでも解説した通り、価格が7~8万円台の高くなったとはいえ、ゲーミングPCよりかは安いです。
そこは大きなメリットだと思います。
PS5は媒体の性能差でプレイングの差がほとんど出ない
当たり前の話ではありますが、同じPS5であれば性能差は全くありません。
ですが、PCの場合は明確に差がでやすいです。
低画質低でカクカクした映像でしかプレイできない低スペックなPCもあれば、超高画質でヌルヌル映像が動く高スペックなPCもあります。
これってつまりは、「PCにどれだけお金をつぎ込むことができるか?」によってゲームが上手くなるか下手になるか左右されてしまうってことなんですよね。
なので、PCでゲームをより快適にプレイするために、最低でも10万円以上のお金をつぎ込むしかありません。
しかもPCの場合は、本体だけでなくマウスやキーボードといったゲーミングデバイスでも差が出てきます。
例えば、マウスの場合だと価格の高いマウスの方がマウスカーソルがより正確にマッピングされる反面、安いマウスだとカーソルがかなりとびとびになってしまうとか。
なので、PCでゲームをやるとエイムが思うように合わず、ゲームを楽しくプレイできなくなってしまうかもしれません。
それに対して、PS5であれば基本的には同じコントローラーと本体を使うので、デバイスの性能差によってプレイングの差がでなくなります。
チーターがいないからゲームを快適にプレイできる
YouTuberの配信とか見ると良く分かるかと思いますが、とにかくPC版のゲームは圧倒的にチーターの数が多いです。
対してPS5などのコンシューマー機の場合、そもそもチートツールが全くと言って良いほど出回っていないので、チーターはほぼいないと言っても良いでしょう。
なので、チーターのいない世界で快適にゲームをプレイしたいならコンシューマー機一択です。
2024年現在、PS5よりゲーミングPCがオススメ
ということで、PS5よりもゲーミングPCをオススメする理由については以上になります。
まず、PS5の価格が高くなったとはいえ、ゲーミングPCよりかは4万円程度安いです。
ただ“コスパの高さ”を考慮すると、個人的にはゲーミングPCの方が良いと思いました。
特に、PS5は2024年時点のゲーミングPCと比較すると、性能面で見劣りする部分が多く、実際ゲームによっては最大限性能を発揮できないタイトルも増えてきました。
そのため、これから長く使っていくのであれば、発売から4年経過したPS5よりも、なるべく新しいパーツで組んだゲーミングPCの方がオススメです。
ですが、1つだけ覚えておいて欲しいことがあります。
それは、ゲーミングPCの性能にはバラつきがあるということです。
ゲーミングPCであれば何でもかんでも良いわけではありません。
何も考えなしで購入してしまうと、場合によってはPS5はおろかPS4より性能が落ちます。
なので、ゲーミングPCを購入する際は、必ずスペックを確認してから購入するようにしましょう。
例えば、私が今回紹介したRTX4060搭載したゲーミングPCであれば、間違いなくPS5よりは性能も上ですし、値段も15万円以下で購入できると思います。