この記事では、音ゲーが快適にできるオススメのワイヤレスイヤホンについて、音ゲープレイヤーである筆者のライザーが紹介していきます。
・音ゲーが快適にできるワイヤレスイヤホンを探している
・どのようなワイヤレスイヤホンを選べば良いのか分からない
・低遅延のワイヤレスイヤホンに興味がある
といった方は是非参考にしてみてください。
- 音ゲーが快適にできるワイヤレスイヤホンとは?
- 音ゲーが快適にできるオススメのワイヤレスイヤホン7選
- 【コスパ最強】Anker Soundcore VR P10
- 【色々な場面で大活躍】JBL QUANTUM TWS(個人的に1番オススメ)
- 【FPSでも使える】Razer Hammerhead HyperSpeed
- 【フラットな音質で音ゲーを楽しめる】SOL REPUBLIC SHADOW FUSION
- 【完全ワイヤレスのゲーミングイヤホン】EPOS GTW 270 Hybrid
- 【iPhoneユーザーにオススメの完全ワイヤレスゲーミングイヤホン】ASUS ROG Cetra True Wireless
- 【低価格で高音質】エレコム GrandBass wireless LBT-GB41
- 【番外編:コスパ最強Bluetoothトランスミッター】Anker Soundsync
- 音ゲーが快適にできるワイヤレスイヤホンはまだまだ発展途上
音ゲーが快適にできるワイヤレスイヤホンとは?
まず、スマホやタブレットで使用するワイヤレスイヤホンの大半は、Bluetooth接続方式です。
多くの方は、Bluetooth接続はかなり遅延が激しくて音ゲーには不向きと思われるかもしれません。
ですが、現在のBluetoothの技術であれば、あまり違和感なく快適に音ゲーをプレイできます。
それぞれのコーデックの音質と遅延時間
Bluetooth接続でなるべく遅延を防ぐためには、とにかく“コーデック”が大切。
コーデックというのは、音声や映像などのエンコードとデコードに使用するプログラムの総称です
そして、それぞれのコーデックの音質と遅延時間については以下の通りです。
コーデック | 音質 | 遅延時間 |
SBC(Bluetooth接続ができる全ての端末で使用される) | 普通 | 220ms±50ms |
AAC(主にiPhoneで使用される) | SBCよりも高音質 | 120ms±30ms |
aptX(主にAndroidで使用される) | AACよりも高音質 | 70ms±10ms |
aptX HD(一部のAndroidで使用される) | aptX以上、ハイレゾに相当するの音質 | 70ms±10ms |
aptX LL(一部のAndroidで使用される) | aptXと同等の音質 | 40ms未満 |
aptX Adaptive | aptX以上、ハイレゾに相当するの音質 | 60ms±10ms |
LDAC | ハイレゾ対応 | 300ms以上 |
ちなみに、スマホ備え付けのスピーカーや有線接続タイプのイヤホンの遅延は限りなく0に近いです。
そして、人間の脳は100ms(0.1秒)以下の遅延を感じにくいと言われています。
なので、音ゲーには最も遅延の少ないaptX LL(Low Latency)対応のワイヤレスイヤホンを選ぶのが望ましいです。
一応aptXも遅延は100ms以下で理論値だけ見れば遅延を感じにことにはなりますが、これら数値はあくまで“理論値”となっています。
特に、Android端末だと場合によって音質や遅延に2倍以上もの性能差が出るらしいです
そういうこともあり、とにかく遅延を少なくするためには『aptX LL』を選ぶのが最適。
音質はイヤホンの性能による
音質については、実際にSBCとかAACとかコーデックのみを切り替えて聞き比べましたが、正直違いは全く分かりませんでした。
まぁ音質はコーデックよりもイヤホンやスマホ自体の性能がとても重要なのであまり気にしなくても良いと思います。
特に、イヤホンはメーカーや価格で全然音が変わってきますから、イヤホン選びはマジで重要です。
参考WEB:aptXは本当に高音質で低遅延なのか
イヤホンと端末の両方がコーデックに対応していないと本来の性能は発揮されない
音ゲーをするならコーデックはAptX LL(Low Latency)が最適。
とはいえ、実際のところAptX LLに対応しているスマホ・タブレットはごく少数。
例えば、iPhoneやiPadの場合だとAACにしか対応してないので、仮にAptX LL対応のワイヤレスイヤホンを購入したとしても、自動的にSBCやAACで接続されてしまいます。
そのため、AptX LLに対応していない端末の場合、別途Bluetoothトランスミッター(送信機)を購入して、無理やりコーデックを合わせるしかありません。
使い方はとても簡単で、Bluetoothトランスミッターを使用したい機器に有線接続するだけ。
iPhoneの場合はライトニング・オーディオ変換アダプタが必要です。
ただ、Bluetoothトランスミッターはそれなりの大きさがあり、外出先で気軽に利用できないので注意してください。
超低遅延ならUSBドングル付きの2.4GHz・LC3ワイヤレス接続イヤホンが最強
Apt-X LLよりも更に低遅延を極めたのが「2.4GHzワイヤレス接続」と最新の「LC3ワイヤレス接続」。
2.4GHzワイヤレス接続は現在、ワイヤレスのゲーミングヘッドセット・マウス・キーボードなどで主流の接続方式。
Bluetoothも2.4GHz帯の接続方式ではありますが、ここで紹介する2.4GHzワイヤレス接続は、正確には「独自ドングルによる2.4GHzレシーバー接続」が正しいです。
FPSプロゲーマーでの使用者も多く、プロも公式の大きな大会で普通に使っているので、音の遅延はほぼ無いと言っても良いでしょう。
ただし、2.4GHzワイヤレス接続は消費電力が激しいため、小型のワイヤレスイヤホンだとバッテリー持続時間が短いのがデメリット。
LC3ワイヤレス接続は、Bluetooth規格5.2以上に基づいた最新のワイヤレス接続。
とにかく前規格よりも超低遅延で、より高音質とのこと。
ちなみに、遅延については接続する端末の性能で上下するため一概には言えませんが、2.4GHzワイヤレス接続の場合、遅延時間20ms以下で接続可能な場合が多いです。
遅延は感じにくいが、感じないわけではない
FPSや動画鑑賞程度であれば、問題なく使用できるかもしれません。
ですが、音ゲーをプレイする場合、ほんの少しだけ遅延を感じてしまう可能性があります。
私は実際にapt-X LL・2.4GHzワイヤレス接続でデレステをプレイた結果、スマホから直接出てくる音源と比較して以下のように感じました。
Bluetooth接続(ゲームモード・aptx-LL):ノーツをワンテンポ遅らせるかどうか迷うレベルの遅延感。
2.4GHzワイヤレス接続:ノーツを遅らせるほどではないが、なんとなく違和感があるような気がする
私も動画などで検証してみたいのですが、音の遅延を計測する手段を持っていないので、どうしたら良いものか分からない状態です。
とにかく、遅延が少ないと謳っているapt-X LLや2.4GHzワイヤレス接続だったとしても、ほんの少しだけ遅延を感じるのは覚悟しておいてください。
音ゲーが快適にできるオススメのワイヤレスイヤホン7選
音ゲーが快適にできるワイヤレスイヤホンに関しては、遅延が最も少ないaptX LLに対応したスマホやタブレットとイヤホンを選べばOK。
仮に、aptX LLに対応していない場合であっても、Bluetoothトランスミッターを使用すれば問題ありません。
Bluetooth接続にこだわらなければ、値段は少々張りますが、Bluetooth接続よりも更に遅延の少ないワイヤレスレシーバー搭載のイヤホンもオススメ。
ここからは、以上を踏まえた上で、個人的にオススメのイヤホンを紹介していきます。
【コスパ最強】Anker Soundcore VR P10
・コーデックはSBCとAACとLC3に対応
・IPX4防水防塵対応
・Bluetooth5.2対応
・LC3ワイヤレス接続で超低遅延(USB-Type Cドングル)
・連続6時間再生可能
・ケース込みでの再生時間最大24時間
・ノイズキャンセリング、外音取り込み非対応
価格・使い勝手・音質の面で1番コスパが良いのが『Anker Soundcore VR P10』。
「迷ったら取り敢えずコレ」と断言できるレベルで音ゲーに最適なワイヤレスイヤホン。
音質は低音がやや強めではあるものの、全体的にスッキリとした印象。
後、このイヤホンはVR推奨ということもあって、音の広がりが他のイヤホンと比較してめちゃくちゃ良かったです。
ただ、ノイキャン・外音取り込みが付いていないので、実用面で劣ります。
その場にいる雰囲気を楽しめる、原神や崩壊:スターレイルなどのRPG系のゲームとの相性も良い感じ
【色々な場面で大活躍】JBL QUANTUM TWS(個人的に1番オススメ)
・コーデックはSBCとAACのみ
・IPX4防水防塵対応
・Bluetooth5.2対応
・2.4GHzワイヤレス接続で超低遅延(USB-Type Cドングル)
・連続最大8時間再生可能
・ケース込みでの再生時間最大24時間
・ノイズキャンセリング対応
・外音取り込み機能付き
「金銭的に余裕があり、音質にもこだわりたい」という方にオススメなのが『JBL QUANTUM TWS』。
音質は低音の迫力がありつつも全体的にフラットな印象で、音楽を楽しむのに最適。
ノイキャンは1万円台では優秀で、室内で使えばほぼ無音。
外音取り込みは自然に近くはないものの、普通に使えるレベル。
ただし、USBドングルを使用する場合、バッテリーが最大4時間しか持たないのが大きなデメリット。
音楽鑑賞・FPS・音ゲー・RPGどのような場面でも活躍してくれるワイヤレスイヤホン。
【FPSでも使える】Razer Hammerhead HyperSpeed
・コーデックはSBCとAACに対応
・Bluetooth5.2対応
・ワイヤレス接続で超低遅延(USB-Type Cドングル)
・連続最大5.5時間再生可能
・ケース込みでの再生時間最大22時間
・ノイズキャンセリング対応
・外音取り込み機能付き
やはりゲーミングデバイスメーカーのRazerということもあって、音質は重低音が強めで迫力がありました。
高音は比較的柔らかめで、長時間聞いていても聞き疲れしないような音質。
ライブ会場にいるかのような音質といった印象を受けました。
ただ、マイク音質と使い勝手が絶望的に悪いため、ボイスチャット目的での使用はオススメしません。
ボイスチャットしてる時に声が突然途切れたり、小さくなって聞き取りづらくなります。
あくまでソロでFPSゲーする人にオススメ
後、個人的にはUSBドングルをケース内に収納できないのもデメリットに感じました。
といった感じで、実用面でのデメリットはちょっと多め。
とはいえ、音ゲー用途としては全然使えるのでオススメではあります。
どちらかというとFPS向けのイヤホンです。
【フラットな音質で音ゲーを楽しめる】SOL REPUBLIC SHADOW FUSION
・コーデックはSBCとAAC、apt-X、aptX LLに対応
・IPX5防水対応
・Bluetooth 5.0対応
・連続10時間再生可能
価格もお手頃で音質が良いイヤホンとなると個人的に1番推したいのが『SOL REPUBLIC SHADOW FUSION』。
そもそもaptX LLに対応しているイヤホン自体がかなり少なく、それ故に1万越えの製品がほとんど。
ですが、このイヤホンは1万円を切る価格となっていて、それでいて音質も良い感じでした。
ホワイトノイズもなく、高音や低音が強調されているわけでもなく、フラットな音質でとても聞きやすかったです。
個人的にはフラットな音質の方が音ゲーには最適だと思います
余談ですが、SOL REPUBLIC SHADOW FUSIONは、アメリカの新鋭ポータブルオーディオブランドです。
あまり馴染みがないかもしれませんが、個人的には音質の聞き心地が良く、1万円以下のイヤホンの中ではトップクラスにオススメ。
【完全ワイヤレスのゲーミングイヤホン】EPOS GTW 270 Hybrid
※USBドングルは付属していますが、apt-X LL対応ドングルなので注意!
・コーデックはSBCとAACに対応
・IP54防水防塵対応
・Bluetooth5.2対応
・ゲームモード搭載で超低遅延
・連続7時間再生可能
・ケース込みでの再生時間最大35時間
・ノイズキャンセリング対応
・外音取り込み機能付き
このイヤホンは名前の通りゲーミングイヤホンということで、FPSなどのゲームを有利に戦うためのチューニングがされているイヤホンとなっています。
音質の特徴としては、重低音が強めで大迫力。
足音もしっかりと聞き取れますし、何なら「そこら辺のゲーミングヘッドセットよりも優秀では?」って思うくらいに音質は最高でした。
しかも7.1chバーチャルサラウンド対応で、どこで足音がするのかも正確に把握できるのも大きなメリット(PC使用時のみ使用可能な機能)。
音ゲーに関しては先ほど言った通り、apt-X LLなのでほんの少し違和感はあるものの、高難易度でも初見フルコンボできるくらいには問題ありません。
また、この製品にはapt-X LL対応のドングルが付属していて、ドングルをスマホやPCに接続することでapt-X LLでBluetooth接続が可能。
ただし、ドングルはUSB type-CとUSB type-Aにのみ対応となっているので、iPhoneでは使用できません。
一応USB type-Cをライトニング端子に変換できる製品があればドングルも使用できるとは思いますが、正常に動作するかは分からないです。
ちなみに、ドングル使用時はマイク機能が自動的にOFF(マイク機能が使用不可)になるので注意してください。
【iPhoneユーザーにオススメの完全ワイヤレスゲーミングイヤホン】ASUS ROG Cetra True Wireless
・コーデックはSBCとAACに対応
・IPX4防水対応
・Bluetooth5.0対応
・ゲームモード搭載で超低遅延
・連続5.5時間再生可能
・ケース込みでの再生時間最大27時間
・ワイヤレス充電対応
・ノイズキャンセリング対応
・外音取り込み機能付き
・音質はアプリでイコライザ設定が可能(低音~高音までハッキリ出せる)
iPhoneの機種が古い場合、USB-Type C接続タイプのワイヤレスドングルが非対応。
そのため、ゲームモードが搭載されて、単体でも限りなくapt-X LLに近い低遅延で音ゲーがプレイ可能な『ASUS ROG Cetra True Wireless』がオススメ。
音質についても申し分なく、ゲーミングイヤホンにもかかわらずフラットで聞き疲れしにくく、アプリでイコライザ設定できるので自分好みの音質に近づけることもできます。
機能面についてはノイキャン、外音取り込み機能付きと多機能ではあるものの、SonyやSennheiserから出ているイヤホンの機能と比較すると見劣りがち。
使えなくはないが、違和感を覚えるレベルといった感じで、まぁその辺の機能については値段相応といったところでしょうか。
とはいえ、ゲームモード使用時に音が変になることもなく、カジュアルに音ゲーを楽しむ場合であれば十分選択肢に入ると思います。
別途Bluetoothトランスミッターを用意しなくても良いですし。
【低価格で高音質】エレコム GrandBass wireless LBT-GB41
・コーデックはSBCとAAC、apt-X、aptX LLに対応
・IPX5防水対応
・Bluetooth 5.0対応
・連続4.5時間再生可能
・比較的フラットな音質らしい
取り敢えず低価格でaptX LL対応の製品は無いかなぁって探してみたらたまたま見つけました。
実際に聞いたことが無いので音質に関しては何とも言えませんが、価格的には可もなく不可もなくってところだと思います。
「なるべくお金をかけずにaptX LL対応のイヤホンが欲しい」という方にオススメ。
【番外編:コスパ最強Bluetoothトランスミッター】Anker Soundsync
・コーデックはSBCとAAC、apt-X、aptX-HD、aptX LLに対応
・Bluetooth 5.0対応
・トランスミッター、レシーバーとして使用可能
・ケーブル類は全て付属しているので、自前で用意する必要がない
個人的にコスパが高くてオススメです。
aptX-LL以外にも幅広いコーデックに対応していますし、光ケーブルを接続することもできますし、ケーブルも全て付属しているのでとにかく便利で使いやすい。
値段もそこまで高くないので手を出しやすいのも良い所。
また、トランスミッターとしてではなく、レシーバーとしても使用できるので、Bluetooth接続に対応していない有線イヤホンやヘッドホンでもBluetooth接続が可能です。
特にこだわりとか無ければ、Bluetoothトランスミッターはコレで良いと思います。
音ゲーが快適にできるワイヤレスイヤホンはまだまだ発展途上
ということで、音ゲーが快適にできるワイヤレスイヤホンについては以上になります。
取り敢えず、2.4GHzやapt-X LLに対応しているイヤホンと端末があればほぼ遅延が無い状態で音ゲーをプレイ可能です。
また、一部のゲームモード搭載のワイヤレスイヤホンでもapt-X LLとほとんど変わらないレベルの低遅延で音ゲーをプレイできます。
ただし、低遅延とはいっても全く遅延が無いというわけではありません。
ノーツのタイミングを遅らせるか微妙なラインではありますが「音の遅延がどうしても気になる」という方は、潔く諦めて有線イヤホンを使うしかないでしょう。
ankerのトランスミッターが、
apple USB変換になってますよー
ご指摘ありがとうございます。
該当箇所は修正致しました。