痛くない歯医者を追い求めて約10件。
色々な歯医者を試してきたライザーです。
昨今歯医者は科学の進歩によって痛くないと言われてきています。
麻酔注射の針の直径が小さくなったり、歯を削る際の音が緩和されていたり・・・
もちろんこれらは全て事実ですし、昔に比べたら痛みもある程度抑えられていると思います。
ですが、全く痛みがないというわけではありませんでした(無痛治療の場合は別、やったことないから分からんけど)。
麻酔針だってほとんどの場合刺す時はチクっとしますからねw
後、歯を削る時のドリル?だってめちゃくちゃうるさいし・・・
ただ、麻酔のちょっとチクっとする時の痛みやドリルの音とか、多分ほとんどの方は耐えられる範囲だと思います。
問題なのは、“治療する際の痛み”ですよね。
虫歯治療は普通に痛い
治療する際の痛みに関してなんですけど、結論を言うと「麻酔を打っても“場合”によってはめちゃくちゃ痛い」です。
私も実際に経験したことがあるのでよく分かります。
そもそも麻酔というのは、歯科医の話によると歯の神経が炎症している場合だとあまり効かないみたいです。
私の場合は麻酔を3本打ったにもかかわらずほとんど効きませんでした。
まず、麻酔を1本打った際に風を当てられたのですが、それでもしみてしまい、2本目を打ちました。
2本目を打った時にドリルで歯を削ってみたのですが、それで凄い激痛が走ってしまったので、3本目も打ちました。
ですが、痛みの具合はほとんど変わらずといった感じです。
痛みを言葉で表すのはかなり難しいのですが、「神経に直接触れられるような刺激的な痛み」でした。
冷たいモノを飲んだ時よりもドリルの振動が伝わる分“より刺激的な痛み”となっていて正直耐えるのは中々痛かったです。
もちろん、全く麻酔をしない場合に比べたら「ある程度効いているな」っていうのは実感できるのですが・・・
で、結局のところ麻酔が効かなかったので、その時は歯の神経の炎症を抑える薬を塗って虫歯部分をセメントで固めてもらって終わりました。
ちなみに、炎症していなければちゃんと効くみたいです(歯茎の腫れなどその人の体の状態や体質による)
で、ここからがちょっと面白いところなんですけど、また数日後に同じ歯医者に行ったんですよね。
そして、今度は電動注射器による麻酔と口の奥に大きめの麻酔(伝達麻酔)1本を挿しました。
伝達麻酔というのは、親不知とか抜く時に使う麻酔で、私あの伝達麻酔めちゃくちゃ嫌いなんですよね。
喉と顎が痛くなるし、顎の半分痺れるし・・・まぁ好きな人なんていないかw
たった1本の犬歯にこれだけ麻酔すれば利くだろうと、しかも前日に神経の炎症を抑える薬も塗ってある!
これはもう勝ち確定か!?って思いますよね?
ところがどっこい!!!!
麻酔はそこまで効かず、削られた歯に激痛が走るッ!!
まぁ激痛はちょっと盛りすぎなんですけど、虫歯につまようじでグリグリ押されているようなピリピリとした痛みがずっと続くんですよね。
ということで、結局のところ私はその痛みに耐えられず、大学病院を紹介されることになりました。
大学病院でどんな治療を受ける予定だった?
私が通っている歯医者から紹介状を貰って、大学病院に行ってきました。
ちなみに私が行ってきたのは水道橋にある東京歯科大学のスペシャルニーズ歯科・ペインクリニック歯科というところです。
ここの科は心や身体に問題があって通常治療が困難な方が行くような場所となっています。
まず、私は最初にレントゲンを撮ったり、痛む歯の症状を診てもらったうなどのちょっとした検査を受けました。
後はどの程度痛むのか?などの軽い質問を受け、その結果点滴を打って静脈を安定させてから治療することに。
ちなみに、この治療は初診から治療を受けるまでに約3ヶ月近くかかると言われました。
長すぎです。
ただ、この治療はコロナの影響によって中止になってしまい、結局のところは別の歯医者で治療することになりました。
麻酔を打った後は歯茎が腫れて痛みが出る(口内炎みたいになる)
これに関してはそこまで痛く無いので我慢できる方は多いと思います。
麻酔をした後(特に何本も注射した場合)は歯茎が腫れて痛みがて、痛みの具合としては歯茎が内出血して腫れているような感じです。
場合によっては口内炎もできます
私の場合は2~3日もすれば痛みは収まります。
食事中に多少痛みは出ると思いますが、親不知ほどではないので、そこまで支障は出ないと思います。
ただ、なんかこうずっと歯茎に“腫れ”が残っている感じが嫌だっていう方にとっては厳しいかもしれませんね。
痛くない歯医者は実在する
ということで、今まで通ってきた歯医者は全てにおいて痛かったです。
ですが、痛くない歯医者を求めて10件ほど色々な歯医者を訪れた結果。
ついに“痛くない”歯医者を見つけることができました!
その歯医者は完全個室で笑気麻酔とか難しい親不知の抜歯などもしてくれるちょっと珍しい歯医者でした。
とは言っても値段が特別高いというわけでもなく、至って普通の街の歯医者となっています。
で、先ほど紹介した場所と全く同じ場所を治療したのですが、治療中は全然痛く無かったです。
強いて言うなら麻酔を徐々に浸透させていく時が1番痛かったくらいで、もちろんそれも全然我慢できるレベル。
物凄く快適でしたね。
麻酔はブレンドすると効きやすくなる
針を刺す時チクってすると思うのですが、それがほとんど無くてびっくりしました。
麻酔を浸透させる時に一瞬ピりっと弱い痛みが走るくらいで全然耐えられるレベルです
また、麻酔を徐々に浸透させてくれるので若干違和感はあるものの圧迫感は全くありません。
次に来たのが先ほどの麻酔とはまた別の麻酔。
麻酔をしっかりと効かせるために2種類の麻酔をブレンドしてくれるとのこと。
私は今まで10件近くの歯医者を巡ってきましたが、2種類の麻酔をブレンドして打ってくれる歯医者は初めてでした。
で、実際に治療を受けたのですが、痛みも全くなく、振動が神経を伝わって痛いということもなかったです。
ということで、普通の虫歯は痛みもなく治療はできたのですが、横向きに生えている親不知の抜歯だけは“術後”かなり痛みがありました。
私は親不知が4つ生えていて、1つは水道橋の大学病院で抜いて、残りの3つはこの歯医者で抜きました。
上の2本の親不知は真っすぐ生えていて、術中も術後も全く痛みが無く速攻で終わりました(体感5分)。
下の横向きに生えた親不知は術中ほとんど痛みもなく終えたのですが、術後は歯茎を切開したということもあってかなりの激痛。
痛み止めを飲んでも、痛み止めが効くまでの30分程度は中々につらかったです。
といった感じで、特殊な親不知でなく、普通の虫歯の治療程度であれば全く痛みが出ない歯医者は実在しました。
痛くない歯医者の見つけ方
正直、痛くない歯医者を見つけるのは難易度が高いかもしれません。
実際に私もどこの歯医者に行くかネットで調べてから決めるのですが、まぁ全然アテになりませんでしたね。
口コミを見ても「痛みが全然ない」とか「無痛治療を心掛けている」とか書かれていたのですが、実際は痛かったとかザラにあります。
無痛治療はマジで信用ならん
なので、痛くない歯医者を見つけるのはめっちゃくちゃ難しいです。
ただ、私の経験則だと“痛みのない歯医者”には共通点があるので、それだけは紹介しておきます。
良い歯医者を選ぶ際に日本歯科医療評価機構というNPO法人も合わせて参考にしてみると良いかもしれません↓
個人でやっている歯科医とは「ちょっと違うところ」を探してみる
今回紹介する「痛くない歯医者の見つけ方」の中で1番やりやすい手法だと思います。
一応例を挙げると、
・完全個室
・笑気麻酔を扱える
・点滴を打って静脈を安定させる
ざっとこんなところですね。
とにかく、個人でやっている歯科医とはちょっと違うところ。
その中でも特に痛みを和らげてくれそうな治療をしてもらえるところを重点的に探してみると良いかもしれません。
麻酔を熟知している
ネットの口コミだけで判断するのは難しいかもしれませんが、麻酔を熟知している方の場合は痛くない歯医者の確率がかなり高いです。
もちろん、麻酔免許を持っていなくても医科麻酔研修を受けているというだけでも十分期待できると思います。
まず、麻酔を熟知しているということは簡単に説明すると、
「どこに麻酔を打てば良いのか熟知している」
「どの麻酔を使えば痛みを和らげることができるのか熟知している」
この2つですね。
例えば、私が行っている歯医者では麻酔を数種類ブレンドして打ってくれます。
大学病院を含めて今まで10件ほど歯医者に行きましたが、麻酔をブレンドして打ってくれるところは初めてでした。
なので、口コミなどで
「麻酔についてしっかりと語ってくれる」
「違う種類の麻酔を複数使ってくれた(特に重要)」
「麻酔をゆっくり打ってくれる」
そういった口コミがあれば痛みの少ない歯医者である可能性が高いです。
横向きの親不知の抜歯ができる
横向きの親不知を抜いた経験のある方しか伝わらないかもしれませんが、横向きの親不知は治療が難しいと言われていて、場合によっては歯医者で治療してくれないことも・・・
なので、横向きに生えた親不知の抜歯など、治療の困難な抜歯をする場合、大学病院を紹介されることがあります。
私の場合、横向きの親不知は歯医者で大学病院を紹介してもらい、東京歯科大学水道橋病院で治療しました
というのも、治療が難しい親不知は“観血的な処置”が必要だからです。
観血的な処置というのは、簡単に説明するとメスなどを使って歯茎を切開するなどの外科手術のことを指します。
だからこそ、治療が難しい抜歯はプロフェッショナルが集まる大学病院に行く必要があるということです。
まぁプロフェッショナルとは言っても実際は研修生が実践して、その隣でベテランの先生が観てくれているという場合が多いのですがw
そんな難しい治療である横向きに生えた親知らずなのですが、場合によっては個人がやっている歯医者でも抜いてくれる場合があります。
それが、今回私が10件の末ようやくたどり着いた歯医者さんでした。
つまり、その個人がやっている歯医者は難しい親不知の抜歯ができる相当腕が良いプロフェッショナルな方ということになります。
まぁ抜歯ができるからと言って実際に痛くない歯医者に直結するかは分かりませんが、少なくとも腕は良いはずなのである程度信じても良いかと。
あ、一応1つだけ注意点があって、歯医者の公式サイトとか見てみると治療の項目で「親不知」と書いてある歯医者もありますが、アレもあまり信用してはいけません。
親不知の抜歯には難易度があって、「親不知」と書いてあっても“簡単な親不知の抜歯”にしか対応していない場合が多いです。
実際、私が行った歯医者もそんな感じでした。
【体験談】痛くない歯医者は実在する
「歯医者は“痛くない”というのは嘘なのか?」ということで、今回記事を書いてみました。
結論としましては、「痛くない歯医者は存在する」といった感じです。
もちろん、痛みの程度というのは歯の状態にもよるとは思いますが・・・
少なくとも3~4年虫歯を放置していた私でも痛みを感じなかったレベルでした。
なので、歯医者が嫌いという方は何とかして痛くない歯医者を頑張って見つけることができれば問題なく治療はできるでしょう。
やっぱり歯っていうのは放置していても治るようなモノではないので、絶対に治療した方が良いです。
そうしないと抜歯することになってしまったり、歯を削ってインプラント?になってしまったりと、色々不便だと思いますしお金だってかかってしまいます。
だから虫歯とか親不知とかは早めに治しておきましょう!