『JBL LIVE BUDS 3』は2024年7月に発売されたスマートタッチディスプレイ搭載の完全ワイヤレスイヤホン。
1万円台で買えるイヤホンの中でもトップクラスに多機能。
特にスマートタッチディスプレイは目を引くものがあり、他のワイヤレスイヤホンには無いオンリーワンな機能と言えるでしょう。
もちろん音質についても抜かりなく、1万円台のイヤホンとは思えないほど高クオリティ。
老舗のオーディオ機器メーカーであるJBLらしさが残った柔らかめのドンシャリ音質が最高。
特に「多機能で音楽も楽しめるワイヤレスイヤホンを探している」といった方に最適のワイヤレスイヤホンだと思います。
この記事では『JBL LIVE BUDS 3』について、実際に長時間使用したうえで「良かったところ」「気になるところ」を解説していくので、良かったら参考にしてください。
コーデック:SBC/AAC/LDAC/LC3(対応予定)
ドライバー:10mmダイナミックドライバー
防水性能:IP55
Bluetooth:Ver. 5.3
スマートタッチディスプレイ
ノイズキャンセリング
外音取り込み機能
マルチポイント
空間オーディオ
低遅延モード(ゲームモード)
着脱検知機能
イコライザー
専用アプリで細かく調整可能
急速充電対応(10分の充電で4時間再生)
ワイヤレス充電対応
JBL LIVE BUDS 3 概要
付属品 |
イヤホン本体 |
USB Type-AtoCケーブル(20cm)1本 |
取扱説明書(日本語対応) |
JBL LIVE BUDS 3の外観
今回購入した『JBL LIVE BUDS 3』のカラーは“ブルー”です。
見た目のカラーは“メタリックブルー”という感じで、材質はプラスチックではあるもののチープさはありません。
イヤホンケースのサイズは「61.0×51.0×30.8mm」と手のひらに完全に収まるほどコンパクト。
背面はUSB-Cポートとリセットボタンがあります。
ストラップホールが空いてるので、イヤホンのケース無くしがちな方は、お気入りのストラップを付けると良いかもしれません。
蓋を開けるとイヤホンがこんな感じに収まってます。
蓋のバネはそこまで強くありませんが、傾けても開いた状態を保ってくれました。
イヤホン本体が丸っこいので、人によっては取りづらく感じるかもしれません。
上部に人差し指が入る程度の隙間があれば、もっとイヤホンが取り出しやすかったのになぁって思いました。
スマートタッチディスプレイで様々な設定が可能
前モデルである『JBL LIVE FREE 2』から進化して、1.45インチのスマートタッチディスプレイが搭載されました。
画面サイズは小さく感じるかもしれませんが、普通に操作できます。
アンビエントサウンドの切り替え、イコライザープリセットの変更など、様々な設定が可能です。
また、専用アプリでディスプレイに表示する項目の変更も可能で、タイマーやボイスアウェア(自分の声と周囲の音の量を調整)といった機能のショートカットも選択できます。
ただし、全ての機能を選択できるわけではないのが残念。
個人的にはスマートオーディオモードの変更ができると嬉しかった
専用アプリで細かい設定が可能
専用アプリ『JBL Headphones』を使って、スマートオーディオモードのON/OFFやタッチ操作のカスタマイズ、ケースの壁紙、通話時の音質などの設定ができます。
アプリの使い勝手は他メーカーと比較してかなり良好。
唯一のデメリットは、たまにアプリが起動してイヤホンを検出するまでに時間がかかる点(とは言っても数秒程度)。
ですが、他社製アプリだとそもそもイヤホンが検出されずにアプリが起動しないこともありますから。
それらと比較すると、アプリはサクサク動くしちゃんと検出もされるので優秀です。
マルチポイント対応で最大2台の端末に同時接続可能
マルチポイントに対応しているため、複数の端末に同時接続できます。
ただし、マルチポイントは「PCで音楽を聞きながらスマホのゲームのBGMを聞く」など、“両方の端末で出力されるの音を同時に聞けない”ので注意してください。
あくまで同時に接続できるだけであって、どちらか片方の音しか聞けません
例えば、スマホとPCで同時接続していて、スマホで音楽を流していて、途中でPCでYouTubeの動画を見たくなったとしましょう。
この時、一度「スマホの音楽を停止」して、「YouTubeの再生ボタンをクリック」すれば、YouTubeの動画の音楽を聞けるようになります。
逆も同じで、PC側で再生されているYouTubeの動画を停止して、スマホ側の音楽を再生すれば瞬時に自動で切り替わります(体感1秒程度)。
ちなみに、スマートフォンの着信は優先度が高いらしく、YouTubeで動画を視聴中でももちゃんと鳴ってくれるので、着信音の聞き逃しは防げそうです。
JBL LIVE BUDS 3を実際に使ってみた
ということで、早速『JBL LIVE BUDS 3』を使ってみました。
イヤホンを取り出したら瞬時に接続される
端末側のBluetoothがONになっている場合、イヤホンを取り出したらすぐ接続されるようになっています。
ごくたまに接続されない時もありますが、1度イヤホンをケースに収納したあと再び取り出すことでちゃんと接続されました。
イヤホンの着脱で音楽が自動再生&一時停止
スマートオートメーション機能は、イヤホンを着脱で音楽が自動再生&一時停止する機能。
イヤホン外しても音楽が鳴りっぱなしだとバッテリーも勿体ないですから、非常に便利です。
アプリでON OFFの切り替えが可能ですが、かなり便利な機能なので私はONにして使っています。
JBLらしい柔らかめのドンシャリ音質
全体的な音質は、老舗のオーディオ機器メーカーであるJBLらしさが残った柔らかめのドンシャリ。
2万円クラスのイヤホンと同等レベルで、他のイヤホンと比較すると『AVIOT ピヤホン8』と同じくらい、『JBL TOUR PRO 2』には半歩及ばないくらいの音質です。
同じ日にリリースされた『JBL LIVE BEAM 3』と比較すると、LIVE BUDS 3の方が一回り音質が良く、特に中高音に強い印象を受けました。
音質の傾向は柔らかめのドンシャリで中高音の出力に強く、アニソン含むJ-POPやロックとの相性バッチリ。
とはいえ、イコライザーの設定で音質の特性が変更できるため、どのジャンルの音楽でも楽しめるかと思います。
空間サウンドとイコライザーの設定で自分好みの音質に
空間サウンドをONにすると、音が立体的に聴こえるようになります。
JBL LIVE BUDS 3の場合は「ムービー」「ミュージック」「ゲーム」の3種類から選択可能です。
例えば、「ゲーム」の場合だとFPSで有利とされている銃声や足音の方向が正確に分かるようチューニングされています。
「ムービー」と「ミュージック」の場合は、音の広がりが劇的に増して、さながらライブ会場にいるかのような錯覚に陥りました。
しかも、低価格帯のイヤホンのように変に音がぼやけることなく、順当に音楽に広がりを持たせていて凄かったです。
イコライザー設定は、デフォルトで6つのプリセットがあります。
もちろん、完全オリジナルのイコライザー設定も作成可能です。
音楽を聴きながら自由に変形できるので、調整しやすいと思います。
イコライザーの設定については、少しいじるだけでもかなり変わるので、より自分の好みに合った音質になるかもしれません。
参考までに、空間サウンドをONにして、イコライザーのプリセットを『EXTREME BASS』にすれば、よりライブ会場のような臨場感のある音質になります。
ノイズキャンセリング・外音取り込み機能は十分使えるレベル
ノイズキャンセリング・外音取り込み機能ともに、日常生活で十分使えるレベルにクオリティは高いです。
まず、ノイズキャンセリングは周囲の騒音に合わせて強弱が変化するANCを搭載。
自動車や電車の走行音、都会の喧騒、どのような騒音もカットしてくれます。
同価格帯のイヤホンと比較してもトップクラスの性能と言って良いでしょう。
外音取り込み機能(アンビエントアウェア)は7段階調整が可能で十分使えるレベル。
機械音っぽさはそこまでなく、相手の声もしっかりと聞き取れました。
ただしレベルMAXにすると、今まで気にならなかったエアコンや加湿器の音も気になってしまうほど強力なるので、レベル4~5に調整するのがオススメ。
ちなみに、外音取り込み機能には「アンビエントアウェア」と「トークスルー」の2種類存在し、それぞれの特徴は以下の通り。
アンビエント:スマホの音量を下げずに外音取り込み機能がONになる
トークスルー:スマホの音量を下げて、外音取り込み機能がONになる
そのため、基本的には音量を下げつつ外音取り込み機能がONになる「トークスルー」の機能さえあれば十分といった感じです。
といった感じで、流石に『Apple AirPods Pro 2』には敵いませんが、ノイズキャンセリング・外音取り込み機能ともに、日常生活で十分使えるレベルにクオリティは高めでした。
誤操作防止用にロック画面が搭載
『JBL TOUR PRO 2』には実装されていなかったロック画面。
このおかげで誤って「イヤホンを探す」モードがONになって爆音が鳴り響くことが無くなりました。
Personi-fiで自分の耳に合った音質に調整してくれる
Personi-fiで自分自身の性別、年齢、音の好みなどに基づいてユーザー独自のサウンドプロファイルを作成し、最適なサウンドカーブを実現します。
私の場合は高音域が若干凹みぎみになっていたのですが、実際に聴き比べてみてもよく分かりませんでした。
JBL LIVE BUDS 3の良かったところ
『JBL LIVE BUDS 3』を使って感じた「良かったところ」についてまとめてみました。
・機能面が充実していてクオリティも高い
・2万円台のイヤホンに引けを取らないほど高音質
・日本語音声に対応
機能面が充実していてクオリティも高い
スマートタッチディスプレイ、ノイズキャンセリング、外音取り込み機能、専用アプリ、ワイヤレス充電、急速充電。
どの機能も他の同価格帯のイヤホンと比較してかなり充実していてクオリティも高いです。
ワイヤレスイヤホンに欲しい機能は全て揃っています
特にスマートタッチディスプレイはガジェット好きにはたまらないオンリーワンな機能。
ディスプレイの感度も特に問題ありません。
アプリもサクサク動いて、設定できる項目も多くて使い勝手は十分良いですね。
2万円台のイヤホンに引けを取らないほど高音質
正直、1万円台のイヤホンの中では『AVIOT ピヤホン8』以外敵なしなんじゃないか?ってくらい音質は良いですね。
何なら2万円台のイヤホンと比較しても全然見劣りしないと思います。
音質の傾向は柔らかめのドンシャリで中高音の出力に強く、アニソン含むJ-POPやロックとの相性バッチリ。
イコライザーの設定次第でライブ会場にいるかのような迫力ある音質にもなります。
普通の方であればこのイヤホンの音質で不満を覚えることはないでしょう。
日本語音声に対応
音声ガイダンスが日本語に対応してるのは地味に高ポイント。
海外メーカーのイヤホンはアプリで日本語対応しているものの、イヤホンのボイスガイダンスは日本語に対応していない製品は多いですから。
JBL LIVE BUDS 3の気になるところ
ここからは『JBL LIVE BUDS 3』を使って感じた「気になるところ」について解説していきます。
・ディスプレイに指紋が付きやすい
・タッチ操作のカスタマイズは自由度が低い
・LDAC接続時は色々と不便
ディスプレイに指紋が付きやすい
画像の通り、ディスプレイに指紋が付きやすいです。
なので、指紋の汚れが気になる場合は、別途保護フィルムの購入をオススメします。
タッチ操作のカスタマイズは自由度が低い
イヤホンのタッチ操作は自分好みにカスタマイズできますが、「アンビエントサウンドの操作」や「音量の操作」などいくつかのプリセットの中からしか選択できません。
要は「左を1回タップで再生&停止」や「右を2回タップで曲送り」のように細かくカスタマイズできないので自由度が低いってことです。
5,000円以下の格安イヤホンでもできるようなカスタマイズができないのは非常に残念・・・
LDAC接続時は色々と不便
LDAC接続時は音質が向上しますが、使い勝手はめっちゃ落ちます。
実際にLDAC接続時のデメリットは以下の通り。
・遅延が激しい
・Personi-Fiおよび空間サウンドが使用不可
・接続が途切れやすい
まぁこれらデメリットは他のイヤホンでも起きることなので仕方ないですね。
JBL LIVE BUDS 3は使い勝手もコスパも最強なワイヤレスイヤホン
ということで『JBL LIVE BUDS 3』のレビューは以上になります。
総評としては多機能で高音質なワイヤレスイヤホンといった感じ。
とにかく機能面はめちゃくちゃ充実していて、ワイヤレスイヤホンに欲しい機能は全て搭載されています。
それでいて、どれも普段使いには申し分ないほどクオリティも高め。
音質も1万円台のイヤホンとしてはトップクラス。
余程のオーディオマニアでない限り、ほとんどの方にとって満足のいく音質となっています。
特に「多機能で音楽も十分楽しめるワイヤレスイヤホンを探している」という方であれば、まず購入して間違いないでしょう。
コーデック:SBC/AAC/LDAC/LC3(対応予定)
ドライバー:10mmダイナミックドライバー
防水性能:IP55
Bluetooth:Ver. 5.3
スマートタッチディスプレイ
ノイズキャンセリング
外音取り込み機能
マルチポイント
空間オーディオ
低遅延モード(ゲームモード)
着脱検知機能
イコライザー
専用アプリで細かく調整可能
急速充電対応(10分の充電で4時間再生)
ワイヤレス充電対応