【JBL 104-BTW-Y3レビュー】最高のBluetooth対応同軸スタジオモニタースピーカー

ライザーです。

今回は、『JBL 104-BTW-Y3』というBluetooth対応の同軸スタジオモニタースピーカーをレビューしていきます。

まず、このスタジオモニターには3つの特徴があります。

・同軸2Wayスタジオモニタースピーカーにも関わらず、2万円前後で購入できる

・他のモニタースピーカーと比較してかなりコンパクト

・Bluetooth5.0で接続可能

そして、スピーカーは“スタジオモニタースピーカー”ということもあって、「より正確に、フラットに音を出す」ことに注力されています。

なので、趣味で楽曲を作成したり動画の編集作業で、音のバランスを整えたりする方に最適です。

ですが、実際に私もこのモニタースピーカーを使用した結果、普通に音楽を聴くための趣味用途としても十分使用できました。

・JBL 104-BTW-Y3に興味がある

・同軸2Wayスタジオモニタースピーカーがどのようなモノか知りたい

・どのスピーカーを購入するか迷っている

といった方は是非参考にしてみてください。

音声を複数同時出力したい方が一緒に買っておくと良いケーブル↓

JBL 104-BTW-Y3の概要

JBL 104-BTW-Y3
周波数レンジ(-10dB) 60Hz~20kHz
指向角度(水平×垂直) 120°×120°
最大音圧レベル(Cウェイト) 104dB SPL
ドライバー構成 LF:4.5インチHF:0.75インチ
クロスオーバー周波数 1,725Hz
パワーアンプ 30W×2、Class D
入力 端子・形式 ステレオ標準フォーン(3P)【バランス】
ステレオRCA【アンバランス】
ステレオ・ミニフォーン【アンバランス】
最大入力レベル ステレオ標準フォーン:+20.3dBu(+4dBu)
ステレオRCA:+6dBV(-10dBV)
ステレオ・ミニフォーン:+6dBV(-10dBV)
Bleutooth対応コーデック SBC、AAC
スピーカー入出力端子 バネ式
電源 AC100V、50/60Hz
消費電力(1/8出力、ピンクノイズ) 5W
寸法(W×H×D) 153×247×125mm(除突起部)
質量 2.1kg(マスタースピーカー)
1.8kg(エクステンションスピーカー)
付属品 ステレオミニフォーン⇔RCAケーブル(約1.5m)、
スピーカーケーブル(約2m)、電源コード、和文取扱説明書

JBL 104-BTW-Y3の外観

質感はザラっとしていて安っぽさは感じません。

前面には音量調節つまみ、INPUT SELECT/Bluetooehボタン、ヘッドホン出力端子、AUX入力端子が付いています。

背面はRCA入力端子、標準フォーン入力端子、エクステンションスピーカー出力端子、電源ボタン、電源端子が付いています。

JBL 104-BTW-Y3』にはステレオミニフォーン⇔RCAケーブルしか付属していないので、標準フォーン接続するためには、別途ケーブルが必要です。

私の場合、『Hosa CSS-103』というTRSケーブルを『Audient EVO4』というオーディオインターフェースに接続してPCで音楽を聴いています。

そもそも同軸スピーカーって何?

JBL 104-BTW-Y3』の最大の特徴でもある同軸2Wayスタジオモニタースピーカー。

そもそも同軸って何なのか?ご存じでない方もいらっしゃると思うので、軽く説明しておきます。

まず、スピーカーというのは基本的に高、中域が出る場所(ツイーター)と低域が出る場所(ウーファー)が別々になっていることが多いです。

例えば、こんなヤツ↓

ですが、同軸2Wayの場合はウーファーの中心に高、中域が出る場所、外側に低域が出る場所を配置しています。

つまりは、全て同じ場所から音が出るようにしているということです。

そうすることで、高・中・低域の音が同じ場所から出せるようになり、定位感、音の奥行き感などがハッキリと分かるようになるみたいです。

正直、私は音楽に詳しいわけではないので何とも言えないのですが、確かにゲームをやっていると足音と銃声とBGMの音が別々にハッキリと分かるようになった気がしました。

これは同軸だからこそなのかな?

ちなみに、同軸スピーカーについてなんですが、一昔前までは10万円以上のモノが非常に多く、一般人が手を出せるような代物ではありませんでした。

ですが、『JBL 104-BTW-Y3』は非常に安価で、2万円前後で購入可能です。

しかも現時点でこの価格帯の同軸スピーカーはこの『JBL 104-BTW-Y3』しかないので、唯一無二と言っても良いでしょう。

音声は複数同時出力に対応

複数同時音声出力に対応しており、PCで音楽を流しつつスマホをBluetooeh接続して音楽を流すことが可能です。

また、別途TRSケーブルなどを購入すれば、複数のPCや端末で音楽を流すこともできます(最大4つ)。

実際に配線してスピーカーを使用してみた

ということで、実際に配線を繋いで、スピーカーを使用してみました。

まず、左右のスピーカーをスピーカーケーブルで繋ぎます。

この時、黒い線を黒、赤い線を赤のところに差し込まないと機器の故障や発火の原因になるらしいので気をつけましょう。

次に、別途購入しておいたTRSケーブルをオーディオインターフェース(PC側)、ステレオミニフォーン⇔RCAケーブルをテレビ側に接続しました。

これで電源プラグを挿して、背面にある電源ボタンを押します。

ちなみに、電源を入れる際に少々大きな起動音が鳴ったのでびっくりしました。

しかも、このデカい起動音は消せないみたいです。

これは残念ポイント。

電源を入れた後は、「INPUT SELECT」「ALL」にして、スマホをBluetooeh接続します。

スマホとの接続が完了する際、青いLEDライトが点灯します。

これで、諸々の接続設定は完了です。

実際にテストしてみましたが、テレビとPC、スマホ全ての音がしっかりと出ていました。

JBL 104-BTW-Y3の音を録音してみた(一般的なスピーカーとの音質比較もしてみた)

ということで、実際にJBL 104-BTW-Y3の音を録音してみました。

一応比較として、3000円クラスの『Logicool Z213』というスピーカーの音も録音してみました。

JBL 104-BTW-Y3

Logicool Z213

曲は「Lonely Lily」というフリーBGMを使用しています。

録音マイクに関しては『audio-technica AT2035』というそれなりに良いコンデンサーマイクを使ったのですが・・・まぁ音の良さって中々伝わりづらいですよね。

ですが、よく聞き分けてみると、JBLの方が音の情報量が多く、音に低音と高音のバランスが良いです(若干音が籠りぎみですが、それは録音環境のせいです)。

それに大して3000円程度で購入できるLogicool Z213の場合、全体的に音が軽く、低音と高音が強調気味に聞こえるかと思います。

正直3000円程度でこれだけの音が出せれば個人的には十分だと思いますが、やはり音質に関してはJBL 104-BTW-Y3の方が上に感じました。

JBL 104-BTW-Y3の良かったところ、気になるところ

ここからは、JBL 104-BTW-Y3実際に使ってみて良かったところと気になるところについて解説していきます。

JBL 104-BTW-Y3の良かったところ

良かったところ

・音量を最大にしても音割れしない
・同軸モニタースピーカーにも関わらずかなり安価
・定位感に優れており、リスニングポイントが多少ズレていても問題ない
・複数同時音声出力に対応している
・Bluetooeh5.0に対応している
・音楽を長時間聴いていても疲れない
・ゲームなど趣味の範疇でも音楽を楽しめる

JBL 104-BTW-Y3の最大のメリットは、やはり同軸モニタースピーカーにも関わらずかなり安価という点ですね。

同軸スピーカー特有の定位感、音の奥行き感をたった2万円で楽しめるというのは他には無い強みだと思います。

後、実際に長時間使用してみた感想としましては、変に高域と低域が強調されていなかったせいなのか聞き疲れしなかったです。

特に、私の場合は長時間YouTubeも見ますし、ゲームも結構するので聞き疲れしないのはかなりありがたいと感じました。

なので、長時間音楽を楽しみたい方はドンシャリ系(高音と低音が強調されている)スピーカーよりもモニタースピーカーの方が良いかもしれません。

また、音量を最大にしても全くと言って良いほど音割れがしなかったのも強みですね。

私の場合は最大音量で音楽を聴くなんてこと全くと言って良いほど無いのですが、人によっては何かしら役に立つことがあるかと。

JBL 104-BTW-Y3の気になるところ

気になるところ

・本体の設置面積が狭いのでスピーカースタンド上に設置しづらい
・Bluetooeh5.0だが、気になるレベルで遅延はする
・本格的な音楽作成としては性能不足
・低音は若干物足りなさを感じる(ライブ感は味わえない)
・ゲーム音楽自体は楽しめるが、FPSにはそこまで向いていない

まず、本体の設置面積が狭いので、スピーカースタンド上に設置しづらいです。

直置きする分には特に問題は無いのですが、スピーカーキューブや傾斜をつけて設置するタイプのスピーカースタンドを使用する場合安定しません。

ライザーライザー

特殊な形状をしている弊害ですね(-ω-;)

正直、モニタースピーカーを使う以上はなるべく耳と同じ高さにスピーカーを持っていきたいのでかなり致命的です。

そして、やはり一番大きな欠点なのは本格的な音楽作成としては性能不足といったところでしょうか。

私もこの辺あまり詳しくないので何とも言えないのですが、プロの方のレビュー動画や記事を見ている限りだと、音の正確性に難があるみたいです。

確かに、『JBL 104-BTW-Y3』のスペック表を見る限りだと、周波数レンジが60Hz~20kHzとなっていました。

なので、低域に関してはあまり音がでないみたいです。

後、高音に関しても一般的なスピーカーと変わらない(高いヤツだと20kHz以上でるモノもある)ので、多分その辺出せるようにならないとプロ用としては使えないのかもしれません。

とは言っても『JBL 104-BTW-Y3』が低音に弱いというわけではないです。

Boseのようなライブ会場にいるような感覚は味わうことはできませんし、周波数レンジは60Hzとなっているものの、実際に聞いてみると数値以上に低音は強く感じました。

だからこそモニタースピーカーとしては向いていないのかもしれませんが、私みたいに趣味の用途で使う分にはむしろそれで良いのかなぁと思います。

後、先ほど良かったところでゲーム音楽は楽しめると書いたのですが、正直FPSなど足音で敵の位置を把握するのは少し難しかったです。

私も実際にFPSをプレイしてみて分かったのは、「音が左右のどちらから鳴っているかどうか?」「距離はどれくらい離れているか?」くらいでした。

ですが、足音に関しては低音が悪い意味で強調されていないせいなのか、うまく足音を聞き取ることができなかったです。

なので、本気でFPSをやりたいのであれば、ヘッドセットを買った方が良いかもしれません。

ですが、FPSであろうがなかろうがゲームをカジュアルに楽しむ分には全然申し分ない性能なのは間違い無いです。

他のスピーカーに比べたら左右とか遠近感とかハッキリと分かりますし、長時間聴いていても聞き疲れしませんから。

JBL 104-BTW-Y3は最高のBluetooth対応同軸スタジオモニタースピーカー

ということで、『JBL 104-BTW-Y3』のレビューは以上です。

正直、本格的に音楽作成をやる方にとっては一歩足りない性能となっています。

プロの方のレビュー動画や記事を見ている限りだと、音の正確性に難があるみたいです。

実際にどの音が足りないのかは素人の私には分かりませんが・・・

で、プロとして楽曲を作成したい方だともう最低でも『TANNOY GOLD 5』レベルのモニタースピーカーでないと厳しいとのこと。

ですが、趣味で音楽をやる方はもちろんのこと、ゲームやテレビなど普通に音楽を楽しみたい方にとってもかなり良いスピーカーだと私は思います。

音質に関しても変に強調されていませんし、人の喋ってる声もハッキリと聞こえますから。

普段使いでも十分本領発揮してくれるかと。

実際に私もYouTubeを見たりPCでゲームをやったりしてみましたが、5000円クラスのスピーカーと比較すると全然クリアに音が聞こえますし、使い勝手もかなり良いので買って後悔はしていません。

なので、普段使いや趣味の用途で『JBL 104-BTW-Y3』を選択するのも、個人的には全然アリだと思います。

特に、今まで2~3万円代のスピーカーを使ったことが無い方であれば、きっと「今まで使っていたスピーカーは何だったんだ?」って驚愕するくらい細かい音に聞こえるはずです。

音声を複数同時出力したい方が一緒に買っておくと良いケーブル↓