ゲーム大好きライザーです。
今回は『ASUS VG259Q』というゲーミングモニターについてレビューしていきたいと思います。
このゲーミングモニターの特徴はなんと言ってもIPSパネルでリフレッシュレートが144Hzに対応しているという点。
そして、ゲーマーにとってめっちゃありがたい機能も満載という点。
例えば、残像感を低減させてくれる“ELMB”という機能や、応答速度を高める“Trace Free”という機能が搭載されています。
もちろん上記以外にもたくさんの機能が備わっています。
24型のIPSパネル搭載の中では、現時点では1番高性能なゲーミングモニターで、価格も3万円代とめっちゃコスパも良いです!
・ASUS VG259Qに興味がある
・どのゲーミングモニターを購入するか迷っている
・IPSパネル搭載のゲーミングモニターがどのようなモノか知りたい
といった方は是非参考にしてみてください。
ASUS VG259Qの概要
めっちゃデカい箱
付属品 | |
モニター本体 | |
モニタースタンド | |
HDMIケーブル | |
Display Portケーブル | |
電源アダプタ | |
電源ケーブル | |
取扱説明書 |
HDMIケーブルとDisplay Portケーブルが入っていたのはありがたい。
ASUS VG259Qの外観 ベセル幅が薄くて良い感じ!
画面は光が反射して見えにくくなるのを防止するノングレア加工となっています。
ベゼル幅(モニターの枠)はわずか7 mmとかなり薄いです。
一般的なテレビやモニターだと大体1.5mmくらいなので。
ASUS VG259Qのエルゴノミクス めっちゃ昇降する!
画像だと分かりづらいかもしれませんが、モニターがめっちゃ昇降します。
下も結構スレスレまで来てくれます。
両手で軽く昇降させることができるので、下手なモニターアームよりも稼働させやすいです。
また、ピボット(垂直の首振り)にも対応しているので、モニターを縦置きにすることもできます。
ちなみに、モニターを回転させる時は段階毎に「ガクン」ってなるので、しっかりと水平に戻すことができます。
土台の軸は回転させることで、左右に最大90度角度を付けることもできます。
デュアルモニターやトリプルモニターとして運用する場合も良い感じに配置できそうです。
土台にメモリが付いているので、元の位置にモニターを合わせやすくなっています。
これは個人的にポイント高い。
ということで、エルゴノミクスに感じはざっとこんな感じです。
正直モニターアーム無くても良い感じですね(モニターアームを使わないとは言っていない)。
やっぱりモニターアームがあると下のスペースを自由に使えるようになりますからね、個人的には合った方が良いと思います。
オススメのモニターアームに関しては下記記事で紹介しているので、良かったらこちらも合わせて参考にしてみてください。
ASUS VG259Qのインターフェース
裏面はこんな感じ。
映像出力ポートはHDMI×2、×1、後はDC-INポート(電力供給ポート)とヘッドホン出力(3.5 mm)が1つずつありました。
次に、画面側から見てモニター右背面にある5つのボタン。
上から順番に、
・On Screen Displayを操作するボタン(十字スティックの役割を持つ)
・終了ボタン(×ボタン)
・GamePlusボタン(タイマーやFPSカウンターを表示できるボタン)
・GameVisualボタン(シーンモード、レースモード、FPSモードなど画質を変更できるボタン)
・電源ボタン(電源のON OFFを切り替えることができるボタン)
となっています。
特に、On Screen Displayを操作するボタンは十字スティックのような役割を持っていて、ボタンの押し込みや上下左右に動かすことで選択・決定できるので、かなり操作しやすくて良い感じです。
ASUS VG259Qの特徴
ASUS VG259Qの主な特徴は
・IPSパネルを搭載しているにも関わらずリフレッシュレートは144Hzある
・映像のブラーを低減するELMB(Extreme Low Motion Blur)を搭載している
・応答速度を高めるTrace Freeを搭載している
以上の3つです。
ここからは、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
IPSパネルを搭載しているにも関わらずリフレッシュレートは144Hzある
左がIPSパネル、右がTNパネル
一般的なゲーミングモニターはTNパネルを搭載しているのですが、ASUS VG259QはIPSパネルを搭載しています。
IPSパネルの特徴は何と言っても
・色の鮮やかさ
・視野角の広さ
この2つですね。
TNパネルよりも色が鮮やかで視野角も広いから斜めから見ても変色しないのがとても良いですね。
また、この『ASUS VG259Q』の場合はIPSパネルの弱点でもある「応答速度の遅さ」と「リフレッシュレートの低さ」を完全に克服しています。
応答速度に関しては1ms、リフレッシュレートに関しては144Hzと一般的なTNパネル搭載のゲーミングモニターと同じくらいの性能を有しています。
映像のブラーを低減するELMBを搭載している
ELMBはフレームとフレームの間に黒色のフレームを入れることによってブラー(映像のブレ)を低減させる技術です。
スーパースローモーションで撮影するとフレームとフレームの間に強制的に黒いフレームが入っているのが分かります↓
左側の黒いフレームが入っていないUFOは若干ブレていますが、右側の黒いフレームが入っている方はほとんどブレていないことが動画を見るとよく分かるかと思います。
ちなみに、この技術はBenQ ZOWIEのゲーミングモニターでもDyAc(Dynamic Accuracy)という名前で使用されています。
しかも、BenQ ZOWIEの場合DyAcを搭載しているゲーミングモニターとなると5万円以上してしまうので、それを考えると『ASUS VG259Q』はかなりコスパの良いですね。
ELMBを有効にすると画面が暗くなってしまう欠点はあるものの、モニターやゲーム側で明るさ調整をすれば全く気にならないので、FPSなどのゲームをする際はかなり使えるはずです。
もちろんゲームだけでなく、映画鑑賞にも使うことができます。
応答速度を高めるTrace Freeを搭載している
IPSパネルのデメリットは応答速度が遅いという点です。
ですが、Trace Freeを使用することによって、無理やり応答速度を高めることができます。
ただし、Trace Freeの数値を60以上にすると動画の通りオーバーシュートしてしまい、目視できるレベルで青い残像が発生してしまいます。
なので、Trace Free機能を使う場合は60以下に抑える必要があります(個人的には40くらいがベスト)。
とは言ってもVG259の応答速度は1msと一般的なゲーミングモニターと同等なので、あまりTrace Free機能を使用する機会は無いかもしれません。
その他の機能についての簡単な説明
ということで、主な機能に関しては以上になります。
ただし、以上で紹介した機能はASUS VG259Qのほんの一部でしかありません。
ここからは、ASUS VG259Qの全ての機能について簡単に紹介していきます。
GameVisual:7つのカラープロファイルから状況にあったプロファイルを選ぶ機能(それぞれ輪郭の強調度や、彩度が異なる)
ブルーライト低減機能:ブルーライトをカットしてくれる機能。
鮮明度:映像の輪郭を強調する機能(高くし過ぎると映像がジャギジャギしてしまう)
Trace Free:応答速度を高める機能(高くし過ぎると映像がブレる)
アスペクトコントロール:アスペクト比を調節する機能
VividPixel:テクスチャを見やすく強調させる機能(鮮明度に似ている)
ASCR:明暗の広さを拡張する機能
Adaptive-Sync:画像の乱れや不規則な変化を無効化する機能(ELMBと併用不可)
ELMB:映像の残像感を無くす機能(Adaptive-Syncと併用不可)
Shadow Boost;暗いところを明るく表示する機能
GamePlus:画面上にタイマーやFPSカウンター、照準などを表示できる機能
画像だと照準がズレているのですが、この照準は十字スティックを使えば自由に変更できるので、FPSでもTPSでも問題なく使用可能・・・だけど多分一生使わないと思う。
とまぁざっとこんなところです。
とにかく色々な機能が満載なので、使っていてとても面白いです。
ASUS VG259Qの良かったところ、気になるところ
ということで、ASUS VG259Qの仕様、機能について解説してきました。
以上を踏まえた上で、個人的に良かったところと気になるところをまとめてみました。
ASUS VG259Qの良かったところ
・視野角が広く、色が鮮やか
・応答速度が1ms
・リフレッシュレートが144Hz
・ELMBのおかげで残像感が少ない
・Trace Freeを使って応答速度を上げることができる
・Shadow Boostのおかげで暗い部分を明るく強調できる
・エルゴノミクスが優秀でモニターアームがなくても十分
・メニュー画面が操作しやすい
まず、IPSパネルを採用しているということで、視野角が広く色が鮮やかに映るっていうのは大きなメリットだと思います。
私の場合はコレが良かったからこそこのゲーミングモニターを選んだと言っても過言ではないですね。
後は、ELMBのおかげで目視で分かるくらい残像感が少なくなるのが個人的に凄いなぁと思いました。
他のIPSパネル搭載のゲーミングモニターだと同じリフレッシュレートなのに、若干残像感が残っているということもありますから、ELMBは本当に素晴らしい機能だと思います。
しかも、この機能をたった3万円のモニターに付けてくれているっていうのがまた凄いんですよね。
ASUS VG259Qの気になるところ
・初期設定だと画面が明るすぎる(モニターの設定で調節可)
・ELMBと可変リフレッシュレート(Syncなど)は併用できない
・Trace Freeの数値を上げすぎるとオーバーシュートが発生してしまう
これは私がTNパネルに慣れてしまったせいなのかもしれませんが、画面から50~60cm離れて見ていても初期状態(スクリーンモード)だと画面が明るすぎて目がチカチカしてしまいます。
なので、私の場合普段使い用に自分好みのプリセットを作成して使っています。
ちなみに、私の場合は設定1が普段使い用で、設定2がPCゲーム用で、設定3がコンシューマーゲーム用として登録しています。
設定1の場合は明るさを50くらいまで抑えて、ELMBやTrace Freeといったゲーム向けの機能を一切使わない設定にしました。
後は、仕様上ELMBと可変リフレッシュレートを併用できないっていうのはちょっと残念ですね。
といったところで、個人的に気になるところっていうのはざっとこんなところかな?
正直デメリットよりもメリットの方が全然多いと思っているので、個人的には全く気にならないですね。
24型IPSパネル搭載のゲーミングモニターの中ではNo.1
ということで、『ASUS VG259Q』のレビューは以上になります。
個人的に24型IPSパネル搭載のゲーミングモニターの中ではNo.1だと思っています。
対抗馬として、同じIPSパネル搭載で144Hz出せる『ACER VG240YPbmiipx』がありますが、ELMBやTrace Freeに相当する機能を持ち合わせていません。
また、エルゴノミクスに関してもASUS VG259Qの方がモニターの昇降や左右の首振り等機能が充実しているので、基本的なスペックはASUS VG259Qの方が圧倒的に上です。
ただ、価格に関してはACER VG240YPbmiipxの方が1万円近く安いので、そういったゲーマー向けの機能が要らないのであれば『ACER VG240YPbmiipx』の方がオススメかもしれません。
ですが、個人的にはどうせ買うならゲーマー向けに特化されたASUS VG259Qの方が断然オススメですね。
まぁだからこそ私はこのモニターを買ったんですが。
特に、24型でIPSパネルを搭載したゲーミングモニターが欲しいという方であれば、このモニターを選んで正解だと思います。
正直3万円以上の価値は十分にあるので、買って損するようなことはまず無いですから。