【Audio Technica ATH-GDL3レビュー】定位感最強の開放型ゲーミングヘッドセット

ゲーム大好きライザーです。

今回は「開放型ゲーミングヘッドセット界最強」と言われている『Audio Technica(オーディオテクニカ)ATH-GDL3』のレビューをしていきます。

「音の特性」「使用感」などについて詳しく解説していくので、良かったら参考にしてみてください。

ちなみに、私は今まで様々な開放型ゲーミングヘッドセットを使用してきました。

最近だと、「EPOS H6Pro Open」や前モデルの「GSP500」「Drop+Sennheiser PC38X」「Razer Nari」といった製品を使用した経験があります。

もちろん、これらゲーミングヘッドセットも性能自体はトップクラスで、個人的にもかなりオススメです。

ただ、「前後上下左右全ての音の位置が“正確”に分かる」という点において、『Audio Technica ATH-GDL3』は“最強”でした。

少なくとも、現在

「開放型のゲーミングヘッドセットの購入を考えている」

「FPSやバトロワ系のゲームが上手くなりたい」

という方であれば、まず買って損するようなことはありません。

また、長時間着けていてもストレスを感じないので、「テレワーク用のヘッドセットを探している」という方にもオススメです。

Audio Technica ATH-GDL3のここがポイント

・本体重量:約220g(めっちゃ軽い!)
・接続方式:有線3.5mmプラグ
・手元でのマイクのミュート可能
・手元でボリュームの調節が可能
・マイクの着脱可

・イヤーパッドが布製で、蒸れが抑えられて着け心地も最高
・マイクの音質はそれなりに良い

こんな人にオススメ!

・ゲームが上手くなりたい
・テレワーク用のヘッドセットを探している
・快適なボイスチャットを楽しみたい
・長時間ヘッドセットを使用する
・高音が耳に刺さりにくい

※密閉型もありますが、個人的には開放型がオススメ。

Audio Technica(オーディオテクニカ)ATH-GDL3の仕様

箱は開放型ヘッドセットの音抜けの良さや空気感を彷彿とさせるようなデザインとなっています。

付属品
本体
着脱式マイク
3.5mm ステレオ4極ミニプラグケーブル(1.2m)
3.5mmマイクプラグ+3.5mmステレオ3極ミニプラグケーブル(3.0m)

外観はシンプルでカッコイイ

まず、見た目はシンプルでカッコイイですね。

今回購入したカラーは「ブラック」で、ドライバーのメタリックブルーが良いアクセントになっています。

ヘッドセットのボリュームを最小にしても音は消えない

ヘッドセットの左側にミュートON OFFボタンとボリュームコントローラーが付いています。

コントローラーは結構小さめで操作しづらいが、ボリュームを細かく調節しやすい。

ヘッドセットの左右は分かりやすい

ヘッドセットには左右が分かりやすく右、左と書かれていました。

デザインも漢字の“左”がモチーフになっていてカッコイイですね。

ちなみに、右側も同様のデザインとなっています。

ケーブルはAudio Technica ATH-GDL3専用で特殊な作り

まず、コチラが『3.5mm ステレオ4極ミニプラグケーブル(1.2m)』。

ケーブル自体はしなやかで品質も良さげ。

根本もガッチリとしていて、断線しにくい構造になっています。

また、ヘッドセット側の端子(画像左側)は一般的な3.5mmプラグよりも太く、特殊なつくりになっていました。

他のヘッドセット用のケーブルとは互換性が全くありません。

無くさないよう注意しましょう。

次に、『3.5mmマイクプラグ+3.5mmステレオ3極ミニプラグケーブル(3.0m)』。

コチラはマイク入力端子とヘッドホン出力端子の二股に分かれており、ケーブルも3.0mと非常に長い。

コチラもヘッドセット側の端子が太めに作られているので、互換性はありません。

Audio Technica ATH-GDL3を実際に使ってみた

ということで、実際に『Audio Technica ATH-GDL3』を使ってみました。

本体重量220gと超軽量!着け心地もかなり良い

まず、本体重量が220gと超軽量ということもあってか、めっちゃくちゃ軽く感じます(実際軽い)。

ライザーライザー

参考までに、ゲーミングヘッドセットのほとんどは300g以上(ワイヤレス含む)です

「着けてる感覚が無い」とまではいかないものの、マジで頭に負担を感じないくらいには快適でした。

装着感も良好で、側圧もそこまで強くなく、開放型なので蒸れることもありません。

頭頂部に関しても柔らかいゴム製のヘッドバンドになっているおかげで、装着時でも押し付けられるような痛みや違和感を覚えることもなかったです。

実際、私は5~6時間ほど付けっぱなしで作業してみましたが、一度も外さずにゲームをプレイできました。

唯一の欠点は、ケーブルが肩に当たるのが気になるくらいです。

ケーブルの根本が結構ガッチリしているせいで、肩にケーブルが当たっている感覚がハッキリと分かります。

このケーブル以外はマジで最高でした。

ほぼ全て“開放”されているので、環境音がハッキリ聞こえる

外観を見てもらえると分かるかと思いますが、このヘッドセットは全体が透けるくらいしっかりと“開放”されています。

そのため、テレビの音とかヘッドセットを着けてない時と違和感がないくらいガッツリ聞こえてきました。

音抜けが良いのはもちろんのこと、ヘッドセット装着時でもインターホンに気付けたり、テレビの音をしっかりと聞き取れるので、普段使いでも良さそうです。

また、ヘッドセットを使用してボイスチャットをする際、自分の声がハッキリと聞こえるので、喋ってる時に違和感を全く感じません。

マイク音質は割と良さげ

取り敢えず、PCに直刺しして使ってみました。

Audio Technica ATH-GDL3

続いて、コントローラーに繋いだ状態で録音した場合も試してみました。

※音量注意。

Audio Technica ATH-GDL3+ASTRO C40 TR

PCに直刺した場合だとホワイトノイズが入りますが、オーディオインターフェースやアンプなどを使えば解決できます。

まず、マイク音声はマイクカバーのおかげで摩擦音(さ行の音)と破裂音(た行の音)に強くてとても聞きやすかったです。

まぁ「ほんの少し低音ピックアップ気味かな?」と感じますが、ほとんど違和感はないでしょう。

ライザーライザー

このレベルの音質であれば、テレワーク用のヘッドセットとしても問題なく使えると思います

オーディオインターフェースが無いと最大ボリュームが小さい

PCや家庭用ゲーム機に直刺しする場合はヘッドホンとマイクの音量が小さくなってしまいます。

環境によっては、「ヘッドセットのボリュームを最大にしても音が小さい」と感じてしまう可能性も高いです。

まぁこれは音が外に抜けてしまう開放型ヘッドセットの特性上仕方ないので諦めるしかありません。

もし「ヘッドホンとマイクの音質が小さくなるのが不安」という方は、別途オーディオインターフェース又はゲーミングアンプの購入をオススメしたいです。

これら製品を使用することで、ヘッドセットのボリューム問題を解決することだけでなく、ヘッドホンとマイクの音質も飛躍的に向上します。

まず、導入して損するようなことはあり得ません。

オススメのゲーミングアンプに関しては下記記事で紹介しているので、良かったら参考にしてみてください。

【ゲームが上手くなる】おすすめゲーミングアンプ5選

ただ、「ヘッドセットのボリュームを最大にしても音が小さい」とは言っても、大体の人は許容できる範囲内だと思います。

実際、私も実験目的で直刺しを試してみましたが、全体的にクリアな音質だと感じました。

マイクの音質は若干「サー」というホワイトノイズが気になりますが、めちゃくちゃ気になるというほどでも無かったです。

なので、余程相性が悪くない限り、オーディオインターフェースやアンプを使用せずとも十分高音質でゲームを楽しめます。

ですが、オーディオインターフェースを使用していることもあって、よりハッキリと感じられるのは事実。

特に、「ガチでゲームをやりたい」という方や、「マイクの音質を上げたい」という方は、別途オーディオインターフェースやアンプを買った方が幸せになれます。

Audio Technica ATH-GDL3の良かったところ

ここからは、実際に『Audio Technica ATH-GDL3』使って感じた良かったところについて解説していきます。

良かったところ

・着け心地がよく、長時間の使用でもストレスが全くない
・全方位の音の位置と距離がめちゃくちゃ分かりやすい
・音の解像度が素晴らしい
・聞き疲れしない
・ヘッドセットをしていても喋りやすい

着け心地がよく、長時間の使用でもストレスが全くない

まず、着け心地は“最高”の一言に尽きます。

何なら、今まで着けてきたヘッドセットの中でも1番じゃないかってくらい私にはしっくりきました。

本体重量220gと超軽量で、頭や首に負担がかかってる気が全くしません。

ヘッドセットの側圧もそこまで強くなく、メガネをかけていても圧迫感は全くありませんでした。

もちろん、開放型なので長時間着けていても蒸れにくいです。

実際、私は6時間ほどゲームやYouTubeでガッツリ使ってみましたが、1度もヘッドセットを外すこと無いくらい快適でした。

全方位の音の位置と距離がめちゃくちゃ分かりやすい

このヘッドセット1番の魅力といっても良いでしょう。

ゲーミングアンプを使わなくても、音の鳴っている方向と位置がハッキリと分かるくらいには定位感が半端なかったです。

特に、FPS系やバトロワ系のゲームには持ってこいのヘッドセットだと思いました。

その反面、音楽鑑賞用だとふわっとした音質になっていて、

私の場合はそこまで違和感は感じなかったのですが、人によっては違和感を覚えるみたいです。

音の解像度が素晴らしい

全体的に音質はかなり良かったです。

正直、2~3万円台のヘッドセットと同等かそれ以上かもしれません。

それくらい低音~高音までしっかりと綺麗に出ていました。

特に、高音はよりクリアに聞こえたような気がします。

実際にゲームやYouTue、音楽など色々試してみましたが、細かい音までしっかりと聞こえるくらい音の解像度は高かったです。

また、全体的に低音は控えめで、低音自体はハッキリと聞こえるものの、良い意味でズンズン響くような音は出ないのもポイント。

そのおかげで、長時間ゲームをしたり、音楽を聞いたり、ボイスチャットしても全然聞き疲れしませんでした。

なので、ゲーム用途としてはもちろんのこと、普段使いやテレワーク用のヘッドセットとしても個人的にはかなりオススメ!

聞き疲れしない

聞き疲れする音は人によって異なるので、絶対に聞き疲れしないと保証できません。

ですが、私の場合『Audio Technica ATH-GDL3』で音楽をずっと聞き続けていても全く聞き疲れしなかったです。

色々考えられる要因はありますが、

・開放型のおかげで音抜けが良い

・低音が強めに出ていない

ゆえに、耳に負担がかかりにくのだと思われます。

ヘッドセットをしていても喋りやすい

ヘッドセットをしていると、自分の声の大きさが分からず、喋りにくいと感じる方もいらっしゃると思います。

特に、密閉型だと感覚としては耳を塞いで喋るのと同じなので、余計喋りづらく感じるかもしれません。

ですが、『Audio Technica ATH-GDL3』の場合は「ヘッドセットを付けているのか?」と錯覚するくらいとても喋りやすかったです。

全く付けていない時と同じかと言われたら流石に誇張しすぎではありますが、着けていない時とほぼ同じような感覚で喋ることができます。

少なくとも、今まで付けてきた開放型ヘッドセットの中でもトップクラスに喋りやすいと感じました。

多分ヘッドセット全体に穴が空いていて、良い意味で外の環境音もしっかりと取り入れてくれるおかげだと思います。

ヘッドセットを付けると喋りづらいという方は、間違いなくこのヘッドセットで問題ないでしょう。

マイク音質も結構良いですし。

Audio Technica ATH-GDL3の気になるところ(注意するべきところ)

ここからは、実際に『Audio Technica ATH-GDL3』使って感じた気になるところ、注意するべきところについて解説していきます。

気になるところ(注意するべきところ)

・ゲームによっては高音が耳につく
・低音が強調されてないので、迫力に欠ける
・ゲームをやっていると肩にケーブルがぶつかる
・ヘッドセットのボリュームコントロールがやりづらい
・開放型なので音漏れはするし、環境音もガッツリ聞こえる

ゲームによっては高音が耳につく

万人にオススメできない理由の1つです。

低音がそこまで強調されていないせいか、高音が比較的強めに聞こえました。

ただし、高音の強調され具合に関してはプレイするゲームによります。

私の場合、原神やBF、WoT、ブラウザゲームなど色々なゲームをプレイしました。

その結果、何故か「Apex Legends」“だけ”は銃声音やシールドを回復する時の高音だけが耳に付きました(慣れれば気になりません)。

逆にそれ以外のゲームは、低音がズンズン響かず銃声音も高音がそこまで高くないせいか、とてもゲームがしやすかったです。

音楽は主にアニソン、YouTubeでも様々な動画を見てみましたが、高音がキツく感じることは一切ありませんでした。

なので、高音がキツく感じるのは、ゲーム側の仕様に左右されると思います。

ライザーライザー

高音がキツく感じる場合はゲーミングアンプのイコライザで調節するのがオススメ

また、この高音がキツく感じるか感じないかも人それぞれです。

実際、私の場合は高音に強い体質なのか、数時間程度で強めに出ている高音に慣れてしまいました。

Apexも2~3時間くらいはぶっ通しで全くストレスなく、むしろ今まで使ってきたヘッドセットよりもノンストレスで快適にプレイできたくらいです。

低音が強調されてないので迫力に欠ける

これも万人にオススメできない理由の1つ。

音自体は高音域から低音域までしっかりと聞こえますし、今まで聞こえてこなかった音もハッキリと分かるくらいには素晴らしい音質です。

実際にRPG(原神)をやってみましたが、爆発した時の低音だったり、草原を駆け抜ける時の細かい音もハッキリと聞こえました。

ただし、響くような低音はほとんどしないため、迫力に欠ける音質となっています。

ライザーライザー

低~中音域の出方だけで言えば、モニターヘッドホン(音を正確に出すヘッドホン)に近いかな?

そういうこともあってか、個人的に「今まで低音がガッツリと効いたヘッドセットを使ってきた」という方には少々物足りなさを覚えるかもしれません。

逆に、私と同じく響くような低音がニガテな方にとっては最高のヘッドセットに感じる可能性が高いです。

ゲームをやっていると肩にケーブルがぶつかる

少し気になったのが、ケーブルの根本が硬いという点。

そのせいか、首を左に傾けるとケーブルが当たってちょっと違和感を覚えました。

まぁめっちゃ気になるというほどではないので、使っていくうちに慣れていくでしょう。

ヘッドセットのボリュームコントロールがやりづらい

ヘッドセットの左側にボリュームコントローラーが付いています。

ただ、コントローラーが小さいせいか、操作性はあまり良く無かったです。

ミュートスイッチに関しても、ONになってるのかOFFになっているのか、色分けされていないので少し分かりづらく感じました。

開放型なので音漏れはするし、環境音もガッツリ聞こえる

開放型なので当たり前ではありますが、ガッツリ音漏れはしますし、環境音もガッツリと聞こえます。

特に、テレビの音や人が会話している声なんかは、ヘッドセットを付けてない状態と変わらないくらいハッキリと聞こえました。

なので、1人暮らしの方や、1人部屋でゲームをプレイする場合にしかオススメできません。

逆に、同室の方や大勢の人がいる場所でゲームをする場合は、密閉型のヘッドセットの選んだ方が良いと思います。

Audio Technica ATH-GDL3は最強の開放型ゲーミングヘッドセット

ということで、『Audio Technica ATH-GDL3』のレビューは以上です。

まずは良かったところ、気になるところ(注意するべきところ)をざっと振り返ってみましょう。

良かったところ

・着け心地がよく、長時間の使用でもストレスが全くない
・全方位の音の位置と距離がめちゃくちゃ分かりやすい
・音の解像度が素晴らしい
・聞き疲れしない
・ヘッドセットをしていても喋りやすい

気になるところ(注意するべきところ)

・ゲームによっては高音が耳につく
・低音が強調されてないので、迫力に欠ける
・ゲームをやっていると肩にケーブルがぶつかる
・ヘッドセットのボリュームコントロールがやりづらい
・開放型なので音漏れはするし、環境音もガッツリ聞こえる

「良かったところ」と「気になるところ」は同数ではあるものの、実際のところメリットの方が圧倒的に多いですし、大きいです。

何なら、長時間使用し続けて個人的に感じたデメリットは、

「ゲームをやっていると肩にケーブルがぶつかる」

「ヘッドセットのボリュームコントロールがやりづらい」

くらいしかありませんでした。

しかもこれらデメリットはそのうち慣れてきます。

なので、デメリットのほとんどは個人の耳の特性だったり、使用する環境によるものが大きいです。

なので、私と同じように

・高音がキツく感じない

・低音はそこまで強くなくて良い

・使用環境がしっかりと整っている

と思っている方であれば、まず買って間違いありません。

音質はクリアでゲームや音楽、ボイスチャットなど幅広い用途で活躍してくれます。

特に、FPSやバトロワ系のゲームだと音の方向がハッキリと聞き分けられるので、ゲーマーには最適です。

また、聞き疲れもしにくく、ヘッドセット自体も軽くて着け心地も良いので、長時間の使用にも長けています。

正直言って、買わない理油を見つける方が難しいです。

それくらい素晴らしいヘッドセットでした。

こんな人にオススメ!

・ゲームが上手くなりたい
・テレワーク用のヘッドセットを探している
・快適なボイスチャットを楽しみたい
・長時間ヘッドセットを使用する
・高音が耳に刺さりにくい