『CPS RT620Pro』は、中国のCPS(PC COOLER)というブランドから出ている空冷CPUクーラーです。
この製品の最大の魅力は、何と言ってもコスパの高さ!
ツインタワー型の空冷CPUクーラーでありながら価格は5,000円以下と超お値打ち価格。
この記事では、『CPS RT620Pro』の設置方法や実際に使って感じて良かった点・気になった点を詳しくレビューしていきます。
また、「どれだけ性能が上がったのか?」8年以上前に発売されたCPUクーラーと比較しながら紹介していきます。
『CPS RT620Pro』が気になっている方、購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
※ホワイトは5,000円を超えますが、ブラックは5,000円以下で購入可能です。
CPS RT620Pro 概要

| 付属品 |
|---|
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| 本体:実測値 125×138×153(W×D×H)mm/重量:980g |
| ファン×2:実測値 120×120×厚さ25 mm |
| ファンクリップ×2 |
| 分岐ケーブル |
| グリス |
| リテンションキット |
| 図解入りマニュアル |
仕様の詳細
| 型番 | RT620PRO-BK |
| JAN | 6940526114741 |
| 本体サイズ / 重量 | 125(W) × 153(H) × 138(D) mm(奥行きは付属ファン含む)/ 980 g(付属ファン含む) |
| TDP | 265W |
| ファンサイズ | 120 × 120 × 厚さ25 mm |
| ベアリング | Hydraulic Bearing |
| ファン回転数 | 500 ~ 2200 ± 10% rpm |
| 風量(最大) | 73.32 CFM |
| 静圧(最大) | 3.28 mmH2O |
| ノイズ(最大) | 34.9 dB(A) |
| 電圧 / 電流 / 消費電力 | 12V DC / 0.2 A / 2.4 W |
| 接続 | PWM 4ピン |
| LED | なし |
| 付属品 | リテンションキット、ファンクリップ2組、分岐ケーブル、グリス、図解入りマニュアル |
| 対応ソケット | INTEL:LGA115X / 1200 / 1700 / 1851 AMD:AM4 / AM5 |
| 保証期間 | ご購入日より2年間 |
| パッケージサイズ・重量 | 233(W)×160(H)×205(D)mm・1391g |
CPS RT620Proの外観

『CPS RT620Pro』はフィンも含めすべて黒く塗装されています。
フィンは平坦な板ではなく、波打つように凹凸が連続した形状です。
山のような起伏が連なったフィンの加工はとてもキレイですが、山のてっぺん部分の一部塗装が剥げているのが気になりました。
画像だと分かりにくいが、白く光っている部分の塗装が剥げています
起伏部分にはファンを装着するので、見えない部分ではありますが、ちょっとだけ残念ですね。
ベースプレートは銅剥き出しで、削りの加工はキレイだが、検査時のオイルが結構残っていて見た目は結構汚い。


とはいえ、オイルの汚れは性能には関係ないので良しとします。
ファンの形状は至ってシンプル。


回転もスムーズで異音もしないので、特に悪くはなさそうです。
ファンを取り付けた状態だとこんな感じ。


フィンも黒一色なので、見た目の統一感があって良いと思います。
ただ、ヒートシンクの突起部分も相まって、人によってはちょっと安っぽく感じるかもしれません。
そのため、使用しているケースがガラスパネルで見た目が気になる場合は、デジタル版を選ぶのもオススメです。
冷却性能は同じですが、デジタル温度表示付きのトップカバーが搭載されており、外観がよりスマートになります。
価格差は2,000円以上と大きいため悩ましいところですが、見た目を重視するならデジタル版の方が満足度は高いと思います。
タワー変形防止ブラケットが素晴らしい


CPS RT620の無印版では、変形防止のブラケットが付いていないせいで、ヒートシンクが曲がっていたらしいのですが、『CPS RT620Pro』からはその心配が無くなりました。
実際、外側から手で挟むように圧力をかけてもほとんど曲がりません。
見た目も良いですし、性能面で見ても多分良いとは思うので、このアップグレードは最高ですね。
CPS RT620Proの設置方法
私が使用しているPCがAMDなので、この記事ではAMDの方法のみ紹介します。
まず最初に、CPUクーラーを固定するための土台(スペーサー)を取り付けます。


この時、スペーサーに穴の空いている方を下、平らな方を上にして設置してください。


次に、CPUクーラーをネジで固定するためのマウンティングブラケットを設置します。


金属のプレートが凹んでいる方を上に向けて設置します。
これで土台部分の設置は完了です。
次に、「CPS」のロゴの向きを確認して、ヒートシンクを取り付けます。


「CPS」の「P」の部分を目印にすると分かりやすいかも?
後は、ファンクリップを使ってヒートシンクにファンを取り付け、マザーボードにピンを挿せば完成です。
ただし、1番手前(画像右側)のファンを取り付ける際は、外側(左側)のヒートシンクに力をかけないよう注意してください。
外側のヒートシンクに力を入れると、タワーが内側に曲がってしまう恐れがあるので、ファンを取り付けるヒートシンクにのみ指を引っ掛けるような形で取り付けましょう。


で、実際にファンを設置してみたところ、マザーボードやメモリと干渉しなかったです。
ツインタワー型のCPUとしては、コンパクトで扱いやすく感じました。
CPS RT620Proは冷える?8年前の空冷クーラーと比較してみた


今回は、私が愛用してきた『忍者 五(発売当時6,000円くらい?)』という空冷CPUクーラーと比較しながら『CPS RT620Pro』の性能を紹介します。
検証環境は以下の通りです。
| 検証用PC | |
|---|---|
| マザーボード | ASRock B550 Steel Legend |
| CPU | AMD Ryzen 7 5700X3D(TDP 105 W) |
| メモリ | CFD W4U3200PS-16G(メモリ DDR4-3200 16GB×2) |
| グラフィックボード | MSI GeForce RTX 4070 GAMING X TRIO 12G |
| キャプチャーボード | AVerMedia Live Gamer HD 2 C988 |
| SSD(OS入り) | Samsung 970 EVO Plus(NVM Express 1.3) |
| M.2 SSD(ゲーム用) | WD Black SN770(NVM Express 1.4) |
| SSD(画像の保存) | Samsung 860 EVO |
| 電源 | ANTEC NeoECO GOLD NE750 GOLD(80PLUS GOLD認証取得/750W) |
| PCケース | CORSAIR 110Q |
FanCntlというソフトでファンの回転数を制御しています。
ファンの回転数が異なるので、忍者 五に付属しているファンの回転数と合わせたり、回転数を100%にするなどして検証しました。
ただし、アイドル時の温度はほとんど参考にならないと思ってください。
環境は全く同じなのですが、RT620Proに換装したらCPUの最大温度が一瞬だけ高くなってしまいます。
冷却性能は高いが昔のCPUクーラーと大差ない
CPUの温度はこのようになりました。
| CPUクーラーの比較(室温25℃) | ||||
|---|---|---|---|---|
| CPUクーラー | アイドル 最大 | アイドル 平均 | 高負荷 最大 | 高負荷 平均 |
| 忍者 五 | 55.8℃ | 51.8℃ | 89.0℃ | 85.5℃ |
| RT620Pro | 63.0℃ | 53.3℃ | 82.2℃ | 77.0℃ |
| RT620Pro fan 100% | 63.0℃ | 47.3℃ | 77.5℃ | 72.5℃ |
| RT620Pro fan 800rpm | 55.1℃ | 53.8℃ | 88.0℃ | 84.5℃ |
※フロントファンとリアファンの回転数は、CPU温度で変動します
※10分間計測した温度を載せています
※CPU温度は「CPU CCD1(Tdie)」の項目を参照しています
まず、Cinebench R23を使用して高負荷にしたところ、最大温度と平均温度にそこまで差はありませんでした。
あくまで、ファンの回転数だけでCPU温度が下がっているという感じです。
いくら製造時のクオリティが高くなったとはいえ、空冷クーラーの性能は頭打ちなのかもしれません。
それとも、単純にヒートシンクの大きさが影響しているのか?
正直、私にはよく分かりませんが、『CPS RT620Pro』がしっかり冷えていることは確かです。
CPUクーラーの経年劣化対策としても、PCを新調する際の選択肢としても間違いない製品だと思います。
ファン回転数を1200 rpmに抑えると静音性が高くなる


あくまで体感の話ですが、ファン回転数最大(2200 rpm)だと掃除機並にうるさいです。
ただし、1200 rpm(ファン回転数50%程度)以下であれば、PCケースに耳を近づけない限りほとんど聞こえません。
エアコンの動作音の方が全然大きいくらいです。
参考までに、先程紹介した環境であれば、最新のゲームをプレイ中であっても、ファン回転数は1200 rpm以下、CPU温度も80℃以下で快適にプレイできます。
比較的新しい『AMD Ryzen 7 9800X3D』でもTDPは120 W程度なので、大半のCPUであればそれなりの静音性を保ちつつ、しっかりと冷やしてくれるはずです。
CPS RT620Proの良かったところ・気になるところ
『CPS RT620Pro』を使って感じた、個人的に特に「良かったところ」と「気になるところ」をピックアップしてまとめました。
正直、気になったのは塗装が剥げているところだけで、後は全部良かったです。
しかも私の場合はガラスケースではないので、見た目はぶっちゃけ気にしないので、デメリットはほぼありませんでした。
非常に素晴らしい製品だと思います。
コスパと冷却性能が高い空冷CPUクーラー
ということで『CPS RT620Pro』 のレビューは以上になります。
まず、評判通り優秀な空冷CPUクーラーでしたね。
特に、冷却性能とコスパの高さが素晴らしく、5,000円以下とは思えないほどクオリティが高かったです。
塗装がやや甘いところはあるものの、実用面で不満を覚えることはありません。
見た目にはそこまでこだわらず、性能面を重視したい方には最適の空冷CPUクーラーだと思います。












