三朝温泉の旅館『大橋』の評判は?実際に泊ってみた感想

ライザーです。

先日、鳥取県の三朝温泉にある老舗の旅館『大橋』に泊まってきました!

旅館 大橋と言えば三朝温泉を代表する旅館で料理も美味しく温泉も唯一無二のトリウム泉に浸かれるということで全国的にもかなり人気のある旅館です。

今回は実際に旅館大橋に泊ってみてどうだったのか?というのを紹介していきたいと思います。

公式サイト

旅館 大橋

旅館 大橋の評判は?

Googleの評価は約270件の口コミに対して☆4.3、トリップアドバイザーの評価は口コミ約90件に対して評価4.5とかなり高めで、口コミ内容に関しても高評価なモノが多いです。

高評価の例としては「料理が美味しい」「お風呂が良かった」「鬼怒川温泉、川治温泉と比較して静か」といったものが多かったです。

ただし、最近は低評価として「料理長が変わって料理の質が落ちた」「サービスの質が落ちた」などが見られました。

私は料理長が変わる前の料理を食べたことが無いので分かりませんが、料理の質に関しては2020年11月当時ではかなり良かったと思います。

料理の内容に関しては後程。

後、サービスに関しても経営者が変わる前のサービスを受けたことが無いので分かりませんが、特に不満点とかは無かったです。

強いて言うならお皿を下げてもらう時に箸も一緒に下げられてしまったということが一応ありましたが、その程度のことでは特に不満には感じませんでした。

旅館 大橋へのアクセス

倉吉駅から車で15分。

最寄駅から車で15分ということで、立地としてはあまりよろしくないです。

また、温泉街はあるもののそこまで大きくなく、本当に周りには何もないので不便です。

なので、事前に欲しいものは倉吉で買っておいた方が良いかもしれません。

建築が色々とスゴイ旅館 大橋

まずは旅館自体の説明から。

登録有形文化財の旅館

旅館大橋は昭和7年に宮大工が長い年月をかけて造りあげたなんだかとっても凄い建築物らしいです。

例えば、この橋。

名前は太鼓橋と言って、外から見ると曲がって見えるのですが、実は中は地面と平行にまっすぐ伸びています。

とても珍しい建築方式らしいです。

見た目も中々良い感じですね。

そして、こちらはロビー。

暗くて外が見えないのですが、中々の絶景でした。

やはり全体的な作りはTHE・旅館といった感じで、教科書に「旅館の図」として載っていてもおかしくない作りですね。

部屋は客室ごとに“材質”が異なる

そして、部屋はこんな感じ。

パッと見た感じはよくある旅館といった感じです。

部屋の広さも普通。

ただ、部屋は古い割には綺麗ですし、トイレも最新の洋式便器。

しかもWi-Fiも完備していて、速度に関しても特に遅さは感じなかったので、不満は特に無いですね。

更に、目の前には三徳川が流れていて眺めもなかなか。

今まで行ってきた旅館の中ではトップクラスで良い感じです。

そして、この部屋にも宮大工のこだわりというものがあります。

それは、部屋ごとに異なる材質を使用しているという点です。

大まかな部屋の作り自体はほとんど変わらないのですが、例えば、私が今回宿泊した部屋の名前は“竹”で、部屋の中も竹を主とした作りとなっていました。

で、コチラが食事した場所で、部屋名は“桂”

柱と欄間の部分が先ほど紹介した竹の部屋と異なります。

部屋の名前に合わせて材質を変えているとのことなので、多分これも桂の木を使っているのだと思われます。

他にも部屋の作りには色々とこだわっているみたいで、詳しくは公式サイトに載っているので、良かったらそちらも参考にしてみてください。

公式サイト

旅館 大橋

季節感あふれる料理

公式サイトには一部載っていたのですが、全ては載っていなかったので紹介しておきます。

あ、そういえば旅館にチェックインする前にお茶とお菓子をいただきました。

お菓子は梨のケーキで、これがめっちゃ美味しかったからお土産に欲しかったんですけど売って無くて残念でした。

夕食は山陰の食材を使った豪勢な料理

料理は基本的に和食となっていますが、一部“洋”の技術を合わせた創作料理も出てきました。

食材も良いモノを使っていますし、個人的には普通に良かったと思っています。

↓こちらがおしながき

実際の料理はこんな感じ。

盛り付けも美しいですし、味に関しても文句無し!

私が訪れたのは秋ということもあって、松茸や栗など秋の素材を使った料理が多かったです。

やっぱり季節感があるのは良いですね!

お刺身も秋刀魚のレモン〆めだったり真鯛の麹和えもコラーゲン(赤い粒)と一緒に添えてあったり、少し変わった造りになっていました。

個人的には秋刀魚の脂をレモンでさっぱりと仕上げた秋刀魚のレモン〆が良かったです!

そして、個人的に1番気に入ったのが、下記画像左のオマール海老とフォアグラの茶わん蒸し。

トリュフの芳醇な香り、トロトロとした触感、そして味も濃厚で少し甘めの味付けが個人的にかなり好みでした。

茶わん蒸しよりもムースに近いのかな?

右側の甘鯛の杉焼きも香りが良く、皮がパリパリとしていて不思議な触感で面白かったです。

島根牛は霜降り具合も丁度良くとても柔らかかったです。

これは唐辛子の粉末?入りの塩で食べました。

そして、野菜は鯖のバーニャカウダーを付けて食べたのですが、ほどよい塩味と鯖の旨みが効いていて美味しかったです。

鯖感もそこまで強くなかったので食べやすかったのも高ポイント。

そして、ご飯も松茸!!

美味い!!

で、最後はわらび餅と栗プリン。

わらび餅はトロトロで栗プリンもほどよい甘さで“秋”を感じさせてくれます。

全体的な量としては小食の私でも丁度良く感じました。

そして、和と洋の融合させた食事は食べる機会がほとんどないので、とても新鮮に感じました。

朝食もなかなか良さげ

そして朝食はこんな感じ

量もほどほどで朝食らしい朝食。

個人的にはだし巻き卵が良かったです。

食べると出汁がジュワっと染み出てきて、その瞬間が1番美味しかったです。

そういえばプラス料金で卵かけごはんにできるみたいで、卵はだし巻き卵と同じ大江ノ郷の「天美卵」を使用しているとのこと。

正直、卵の名前は全く聞いたことが無いのですが、結構良い感じの卵らしいです。

料理長が変わって不安だったが、料理に関しては満足

料理長兼代表取締役の知久馬惣一が株主と経営方針の違いから退任されたとのことで少々心配だったのですが、料理に関しては個人的に大満足でした。

どれも手が込んでいて、味に関してもかなり創意工夫されていて食べていてとても楽しかったです。

ただ、私が訪れたのは11月2日ということで、松葉ガニの解禁前だったというのはちょっと心残りではありますね。

これは私が予約した日が悪いのですが、やっぱり松葉ガニは食べたかった(泣)

旅館 大橋はオンリーワンな温泉。

この旅館の1番の目玉は何と言っても温泉です。

もちろん建築も料理も凄かったのですが、温泉に関しては唯一無二のオンリーワン的な存在で、多分この温泉を楽しみたいがためにわざわざこの旅館に泊まる方も結構多いと思います。

日本では珍しいラジウム泉

まず、三朝温泉全体の特徴としては、“ラジウム泉”が湧いているという点です。

ラジウム泉にはトロンとラジウムがアルファ崩壊したラドンが多く含まれており、いわゆる放射能泉に分類されます。

実はこの放射能泉自体もそこそこ珍しく、有名どころだと全国に両手で数えられるくらいしかありません。

ライザーライザー

代表的なところだと有馬温泉(炭酸水素塩泉とラジウム泉)とか有名ですね

ラジウム泉は昔から万病に効くとされ、無色透明無味無臭ではあるもののラジウム泉に含まれているラドンが細胞を活性化して新陳代謝や免疫力アップにも繋がるとても健康に良い温泉となっています。

世界的にも珍しいトリウム泉

しかも、旅館 大橋にはもう1つ世界的にも珍しい“トリウム泉”というモノがあり、このトリウムに関しては世界一の含有量を誇っているとのこと。

トリウム泉もラジウム泉と同じく無色透明無味無臭で肌触りも普通の温泉とそこまで変わりません。

ですが、実際に入ってみると分かるのですが、ラジウム泉以上に体の中からじわじわと温められている感じがとてもすごいです。

特に、温泉から出た後はめっちゃ体が火照って寝づらくなってしまうくらいには温められます。

これは温泉の注意書きにもあるのですが、長くても1分までしか浸かってはいけないと書かれていました(あくまでも目安)。

ライザーライザー

ちなみに、長風呂し過ぎると頭がくらくらするそうです

私の場合は30秒くらいしか浸かっていないにも関わらずこれだけの効能となっているので、相当効き目はあると思います。

ということで、温泉に関してはオンリーワンとなっているので、正直温泉を楽しむためだけでも訪れる価値は十分!

特に、温泉好きであれば是非1度訪れてみると良いでしょう。

温泉に関しては写真を撮ることができなかったので、詳しくは公式サイトを参考にしてみてください。

公式サイト

旅館 大橋

巌窟の湯には気を付けろ!

巌窟の湯というのは、トリウム泉が湧いているお風呂のことです。

この巌窟の湯は3つの湯船からそれぞれ温泉が“自然噴出”しています。

で、この岩というのは元々三徳川に温泉が湧き出ていたものを、そのまま湯船に使用しているということもあって非常に足場が不安定です。

深い所もあれば浅い所もあり、全て岩でできているのでゴツゴツもしていますし。

正直入るだけでも苦労します。

なので、巌窟の湯に入る際は是非気を付けてもらいたいです。

旅館 大橋の総評

ということで、鳥取県の三朝温泉にある旅館 大橋に行ってきました。

総評としては、料理も美味しくお風呂も最高で面白い建築の旅館に泊まれたってことで個人的には大満足です。

多分旅館の雰囲気が好きな方であれば文句無しで虜になるかもしれません。

そして、温泉は唯一無二のトリウム泉。

個人的には無色透明で無臭ということもあって「温泉に入った」という感じにはあまりならなかったです。

ですが、効き目は最強で入った瞬間に「凄い」と実感し、風呂から上がった後も凄いと感じる温泉は多分そんなに無いと思います。

正直、そういったトリウム泉の効果を楽しむためだけでも行く価値は十分にあります。