PC版鳴潮で120FPS出なかった時の解決策

結論から先に言ってしまうと、対応スペックを満たしたからといって120FPSにはなりません。

「鳴潮の設定で120FPSにしても反映さない」

「対応スペックを満たしているのにフレームレートが上がらない」

そういった悩みを抱えている方は多いと思います。

ですが、結局のところ鳴潮の設定で120FPSにしても、ある程度スペックの高いPCでないと120FPSは出ません。

この記事では「実際にどれくらいの性能があれば120FPS出るのか?」っていうのを解説していきます。

「鳴潮を最高画質120FPSでプレイしたい」という方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

参考:Ver1.2「願いと照らし合う月明かり」のコンテンツについて

動画でも解説しています▼

PC版鳴潮を120FPS最高画質でプレイするために必要なスペック

「鳴潮を120FPSでプレイするために、どれだけのスペックが必要なのか?」

実際に自作したPC作って検証してみました。

とはいえ、自分で用意できたPCパーツには限りがあったため、今回紹介したスペックを下回っても120FPS出せる場合があるかもしれません。

鳴潮を120FPS最高画質でプレイするために必要なスペック(Ver1.4時点
CPU AMD Ryzen 7 5700X3D相当のCPU性能
メモリ DDR4-3200 32GB(16GBでもギリ行けるが厳しい)
GPU RTX 4070相当のGPU性能
モニター フルHD(1920×1080)でリフレッシュレート120Hz以上のモニター

検証動画も撮りました▼

動画ではメモリ16GBかつOBSで録画した状態で検証しているため120FPSには到達していませんが、ゲームのみ立ち上げていた場合は街中であっても120FPS出ていました。

ですが、鳴潮以外何も起動していない状態でのRAM使用率が10GBと結構リソースを割いているため、メモリ16GBだとかなりギリギリです。

そのため「ブラウザなどを見ながらデュアルディスプレイでプレイしたい」「ゲームの実況・配信を考えている」といった方は絶対にメモリを32GB搭載した方が良いでしょう。

実際、メモリ16GBだと120FPSが出るだけであって、120FPS張り付きにはなりませんでした。

一瞬ではあるものの、場合によっては戦闘中に100FPSを下回ることも何回かあります。

ライザーライザー

30分間戦闘やマップ探索した時の平均フレームレートは117FPSくらい

そのため、完全に120FPS張り付きでプレイしたい場合は、もっと高性能なCPUとメモリーを用意する必要があるので注意してください。

余談ですが、鳴潮の公式が提示しているPC版の“推奨スペック”は以下の通りとなっています。

PC版鳴潮:公式推奨スペック
OS Windows10 64bit
CPU Intel i7(第9世代)/Ryzen 3700
メモリ 16GB以上
GPU RTX 2060/RX 5700XT

出典:鳴潮

実際に検証してみて分かりましたが、やはり120FPS出すためには公式が提示している推奨スペックでは全然足りません。

まぁ公式推奨スペックは発表されたリリース当時は、そもそも120FPSに対応していなかったので仕方ないですね。

CPUの性能とメモリの容量が低いと120FPS出ない

自作PCの方で多いのが「GPUだけ新しくしてCPUはそのまま」という方。

鳴潮だけでなく、最新のゲームではCPU性能もある程度必須。

なので、グラフィックボードだけでなく、ちゃんとCPUの性能とメモリの容量にも注意してください。

実際に私が検証した結果、『AMD Ryzen 7 3700X』と『GeForce RTX 4070』の組み合わせでは、画質を最低まで落としても120FPSにはならなかったです。

ですが、CPUを『AMD Ryzen 7 5700X3D』に替えたことで、安定して120FPS出るようになりました。

そのことから、鳴潮で120FPS出すためには、それなりにCPUスペックも高くないとダメってことです。

また、ゲームプレイ時にメモリ(RAM)を14GBくらい使っていたので、やはりメモリも余裕を持って32GB以上は搭載した方が良いと思います。

ゲームに強いCPUを使おう!

『AMD Ryzen 7 5700X3D』と『AMD Ryzen 7 3700X』の性能を比較してみると以下の通り。

CPU比較
R7 5700X3D R7 3700X
コア/スレッド 8コア16スレッド 8コア16スレッド
定格クロック 3.0 GHz 3.6 GHz
最大クロック 4.1 GHz 4.4 GHz
TDP 105 W 65 W
L3キャッシュ 96 MB 32 MB
対応ソケット AM4 AM4
アーキテクチャ ZEN 3 ZEN 2

といった感じで、クロック数では『AMD Ryzen 7 3700X』が勝っていますが、L3キャッシュは『AMD Ryzen 7 5700X3D』が圧倒的に上。

このことから、鳴潮を快適にプレイするために新しくCPUを購入する際、マルチ性能とかベンチマークに注目するのはナンセンス。

それ以上に重要なのは「どれだけゲームに強いのか?」ということです。

なので、鳴潮で120FPSを出したいのであれば『AMD Ryzen 7 5700X3D』以上にフレームレートの伸び率が高いCPUを購入しましょう。

ライザーライザー

ちなみに、『AMD Ryzen 7 5700X3D』のゲーム性能はRyzen 7000番台相当と言われています

CPUの選び方については、YouTubeで上がっているCPUの比較動画を参考にすれば大丈夫です。

例えばこんな動画▼

4KもWQHDも要求スペックはほとんど変わらない

4KやWQHD画質で鳴潮をプレイするうえで重要なのはグラボの性能であって、CPU性能はそこそこ良ければ全く問題ありません。

少なくとも、DLSSの設定さえいじれば、先程紹介したスペック通りのパソコンでも最高画質120FPSでプレイ可能です。

検証動画を見てもらえれば分かるかと思いますが、フルHD120FPSの状態でもグラボ使用率は50%を割っているため、かなり余裕がありました。

Wuthering Waves (WuWa) Simple FPS Unlockerを使う

『Wuthering Waves (WuWa) Simple FPS Unlocker』は、鳴潮が120FPSに対応する前にリリースされたフリーソフト。

このフリーソフトを使えば、Ryzen 5などの「対応スペック」に載っていないCPUやグラボだったとしても120FPS出る場合があります。

また、話によると『WuWa Simple FPS Unlocker』では「Ryzen5 4500」と「RTX4060」の組み合わせでもDLSSを使えばWQHD画質でプレイできるとのこと。

私は使ったことがないのですが「今のスペックで120FPS出せるようにしたい」という場合は『WuWa Simple FPS Unlocker』を使ってみるのもアリです。

ダウンロードはコチラ

Wuthering Waves (WuWa) Simple FPS Unlocker

鳴潮はゲームの最適化が未成熟

鳴潮を120FPS最高画質でプレイしたい場合は先程紹介した通り、それなりのスペックのPCが必須。

ただし、動画を見てもらえれば分かるかと思いますが、『AMD Ryzen 7 5700X3D』と『GeForce RTX 4070』の組み合わせでCPU使用率は40%以下、GPU使用率は50%以下。

CPUもグラボも性能にめちゃくちゃ余裕がありました。

つまりは、鳴潮の最適化が全然できていないってことです。

なので、今後CPUとグラボの最適化が進んで、低スペックのPCでも画質を落とせば、120FPS出る可能性もワンチャンあるかもしれません。

そういったことを考えると「金銭的に余裕の無い」という方は、鳴潮の今後に期待して“見”でもアリだと思います。

120FPSの項目が表示されない場合は対応グラボとCPUを確認する

「そもそも鳴潮の設定画面で120FPSの項目が表示されない」という場合、対応するCPUとグラフィックボードを使っていない可能性が高いです。

一応公式サイトで紹介されていた対応CPUとグラフィックボードを下記表にまとめたので、「120FPSの項目が出ない」という方は参考にしてください。

120FPS対応グラフィックボード

NVIDIAのグラフィックボード

NVIDIAのグラフィックボード
シリーズ モデル
RTX 30シリーズ 3060、3060 Ti、3070、3070 Ti、3080、3080 Ti、3090、3090 Ti
RTX 40シリーズ 4050、4060、4060 Ti、4070、4070 SUPER、4070 Ti、4070 Ti SUPER、4080、4080 SUPER、4090 D、4090

AMDのグラフィックボード

AMDのグラフィックボード
シリーズ モデル
RX 6000シリーズ 6750 GRE、6700 XT、6750 XT、6800、6800 XT、6900 XT、6950 XT
RX 7000シリーズ 7600、7600 XT、7700XT、7800 XT、7900 GRE、7900 XT、7900 XTX

120FPS対応CPU

Intel Core i5シリーズ

Intel Core i5シリーズ
デバイス モデル
ノートPC・モバイル 1240P、1250P、12500H、12600H、12650H、13500H、13600H、13450HX、13500HX、13600HX、14450HX、14500HX
デスクトップ向け 12600KF、12600K、13400T、13400F、13400、13490F、13500T、13500、13600T、13600、13600KF、13600K、14400T、14400F、14400、14490F、14500、14600T、14600、14600KF、14600K

Intel Core i7シリーズ

Intel Core i7シリーズ
デバイス モデル
ノートPC・モバイル 1260P、1270P、10870H、10875H、11800H、11850H、12600H、12650H、12700H、12800H、12800HX、12850HX、13620H、13705H、13700H、13800H、13650HX、13700HX、14650HX、14700HX
デスクトップ向け 6900K、7820X、9800X、10700KF、10700K、11700KF、11700K、12700T、12700F、12700、12700KF、12700K、13700T、13700F、13700、13700KF、13700K、13790F、14790F、14700T、14700F、14700、14700KF、14700K

Intel Core i9シリーズ

Intel Core i9シリーズ
デバイス モデル
ノートPC・モバイル 9880H、9980HK、10885H、10980HK、11900H、11950H、11980HK、12900H、12900HK、12900HX、12950HX、13900H、13905H、13900HX、13950HX、13980HX、14900HX
デスクトップ向け 7900X、9820X、9900X、9920X、9940X、9900KF、9900K、9900KS、10850K、10900KF、10900K、10900X、10920X、10940X、11900KF、11900K、12900T、12900F、12900、12900KF、12900K、12900KS、13900T、13900F、13900、13900KF、13900K、13900KS、14900T、14900F、14900、14900KF、14900K、14900KS

Intel Xeonシリーズ

Intel Xeonシリーズ
デバイス モデル
デスクトップ向け W5-3425、W5-3525X、W7-3445、W7-3455、W7-3465X、W9-3475X、W9-3495X

AMD Ryzen 7シリーズ

AMD Ryzen 7シリーズ
デバイス モデル
ノートPC・モバイル 4800U、4800H、5700U、5800U、5800H、5800HS、6800U、6800H、6800HS、7735H、7745HX、7840U、7840H、8840U、8840H、8845H
デスクトップ向け 1700X、1800X、2700、2700X、3700、3700X、3800X、3800XT、4700G、5700G、5700GE、5700X、5800X、5800X3D、7700、7700X、7800X3D、8700F、8700G

AMD Ryzen 9シリーズ

AMD Ryzen 9シリーズ
デバイス モデル
ノートPC・モバイル 4900H、4900HS、5900HS、5900HX、5980HS、5980HX、6900HS、6900HX、6980HS、6980HX、7845HX、7940H、7940HX、7945HX、8945H
デスクトップ向け 3900X、3900XT、3950X、5900X、5950X、7900、7900X、7900X3D、7950X、7950X3D

Ryzen Threadripper/Ryzen Threadripper PRO

Ryzen Threadripper/Ryzen Threadripper PRO
1900X、1920X、1950X、2920X、2950X、3960X、3970X、3945WX、3955WX、3975WX、5945WX、5955WX、5965WX、5975WX、7960X、7970X、7980X

出典:Ver1.2「願いと照らし合う月明かり」のコンテンツについて

取り敢えず、この表に載っていないCPUだったり、グラフィックボードだったりすると120FPSの選択はできません。

後、この表に記載されているCPUの傾向を見る限りだと、最低でも8コア16スレッドは必須っぽいですね。

そして、何度も言いますが、この対応スペックの表に載っているからといって、必ずしも120FPSでプレイできるとは限らないので注意してください。

鳴潮で120FPSが出ない場合はPCを新調しよう!

ということで、鳴潮で120FPSが出ない場合の対処法については以上です。

取り敢えず、私が検証した限りだと「120FPS出すためにはそれなりのスペックが必要」という結論に至りました。

最低限必要なスペックは以下の通り。

鳴潮を120FPS最高画質でプレイするために必要なスペック
CPU AMD Ryzen 7 5700X3D相当のCPU性能
メモリ DDR4-3200 32GB(16GBでもギリいけるが、ブラウザ開いた状態だと厳しい)
GPU RTX 4070相当のGPU性能
モニター フルHD(1920×1080)でリフレッシュレート120Hz以上のモニター

どうしても鳴潮を最高画質120FPSのヌルヌル画面でプレイしたいのであれば、このスペックを参考にPCを買い替えましょう。

ただ、実際のところ鳴潮はまだまだゲームの最適化ができていないことが多いのも事実。

私の環境ではRTX 4070を使っていて、GPU使用率は50%以下でしたから。

っていうかフルHDにもかかわらずRTX 4070で平均120FPS張り付きにならないってのが、そもそもおかしな話なんですよね。

なので、パソコンは新調せずに今後鳴潮がゲームの最適化するのを祈って待つのもアリだと思います。