「YouTubeで実況・配信する予定だが、どのオーディオインターフェースを購入するか迷っている」
「リモートワークをするためにマイクとオーディオインターフェースが必要」
そういった方にオススメなのが、現役のゲーム実況・配信者も愛用しているオーディオインターフェース『YAMAHA AG03MK2』です。
前モデルの『YAMAHA AG03』から絶大な人気を誇っており「実況・配信者初心者は取り敢えずYAMAHA AG03を買っておけ」と言われるくらいには信頼もあります。
使い勝手がよく性能も優れているのはもちろんのこと、利用者が多いので不具合に対する対処法が数多く出回っていて、不具合が発生しても大抵のことはネットで調べれば解決可能です。
逆に、海外製のマイナーなオーディオインターフェースだと日本語のマニュアルすら存在しないことが多く、不具合が発生した際自力で対処する必要があるのでとても時間がかかります。
そのため、実況・配信者、特に初心者であればなおさら、オーディオインターフェースを買うなら絶対に『YAMAHA AG03MK2』が良いです。
ということで今回は、『YAMAHA AG03MK2』を筆者のライザーが実際に購入して、使った際に感じた「良かったところ」と「気になるところ」を中心にレビューしていきます。
「まだ買うかどうか迷っている」という方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
※適正価格は18,700~23,100円程度となっています。
音響機器を専門に取り扱っている「サウンドハウス」は入荷頻度が比較的多く、必ず適正価格で販売しているのでオススメです。
ちなみに、私もサウンドハウスを利用しました。
YAMAHA AG03MK2の概要
付属品 | |
本体 | |
USB Type-AtoCケーブル | |
取扱説明書 | |
保証書 |
『YAMAHA AG03MK2』は『YAMAHA AG03』の後継機として2022年4月1日に発売されました。
前モデルの『YAMAHA AG03』は2015年春発売ということで実に7年ぶりの新モデルとなっています。
外観・仕様
寸法:126(W)×201(D)×63(H)mm
重量:800g
ミュートボタン付き
イコライザ設定可能
リバーブ機能付き
+48Vファンタム電源対応
「DRY CH 1-2G」「INPUT MIX」「ループバック」機能付き
ヘッドセット接続可能
見た目は前モデルの『YAMAHA AG03』とそこまで変わりませんが、ボタンのデザインが変更されたり、ミュートボタンが付いたり一部変更された部分があります。
特に、とっさにマイクをミュートできるようになった点はゲーム配信者にとって嬉しい機能。
後、スマホを「AUX」と書かれた場所に接続することで、スマホの音(音楽やゲーム音)をPC側に出力するだけでなく、マイクの音をスマホ側に入力できるようになりました。
背面にはUSBアダプタが付いていて、電源供給用・デバイス接続用ともにUSB Type-Cに対応しています。
前モデルはmicro USBだったので非常にありがたいですね。
ちなみに、電源については「USB 2.0」と書かれたところにデバイスを接続すれば外部から電源を供給する必要はないとのこと。
ただし、長時間使用すると動作が不安定になってしまうので、長時間使用する際は電源供給用のUSBアダプタ(5V DC)も接続してください。
ドライバーのダウンロードが必須
PCで使用する際は、事前に専用のドライバーを公式サイトからダウンロードする必要があります。
ドライバーをダウンロードしないと動作が不安定になるので、必ずダウンロードしてください。
YAMAHA AG03MK2を実際に使ってみた
ということで、『YAMAHA AG03MK2』を実際に使ってみました。
PC用スピーカーも接続可能で、音もしっかりと出ている
私は卓上スピーカーを使用しているのですが、
専用アプリ『AG Controller』でカンタンにイコライザ設定ができる
専用アプリ『AG Controller』はPCまたはiPhoneでダウンロードできます。
ちなみに、ドライバーをダウンロードしないと動作が不安定になるらしいので、必ずダウンロードしてください。
このアプリを使用することで、イコライザ設定やコンプ・リバーブなどのエフェクトを調整が可能です。
ただし、スマホで使用する場合は、スマホとAG03MK2本体をUSB接続する必要があります。
AG Controllerの画面はこのようになっており、PC・スマホ版ともに同じデザインです。
アプリ自体はシンプルでとても使いやすく、簡単にマイクの設定やリバーブなどのエフェクトを変更できます。
もちろん、細かい調節もできるので、自分好みの音質に調節もできます。
YAMAHA AG03MK2を使うことでヘッドセットの音質が向上する
『YAMAHA AG03MK2』を使うことで、マイクの音質が格段に向上しました。
実際に比較してみるとこんな感じ。
ちなみに、ヘッドセットは『Audio Technica ATH-GDL3』を使用しています。
PCに直刺しして使用した場合
YAMAHA AG03MK2に接続して使用した場合
ヘッドホンで聞くとより顕著に差があらわれるのですが、『YAMAHA AG03MK2』を使用した場合ホワイトノイズが軽減されているため、録音した音声がかなり聞き取りやすかったです。
マイクの音質については低音がちょっと強めに出ていますが、専用アプリの『AG Controller』を使用すればある程度対処できます。
YAMAHA AG03MK2に接続して『AG Controller』で音質を調整した場合
声質や聞こえ方・環境による差があるので断言はできませんが、音質を調整(低音カット)したらスッキリとした声質になったような気がします。
少なくともPC直刺しするよりかは『YAMAHA AG03MK2』を使った方が音質は良いですね。
ちなみに、今回検証で使用した『Audio Technica ATH-GDL3』はゲーミングヘッドセットとしての性能が高く、個人的には結構オススメ。
特に、マイクの音質はマイクカバーのおかげで摩擦音(さ行の音)と破裂音(た行の音)に強いため、快適にボイスチャットができます。
詳しくは下記記事で紹介しているので、良かったら参考にしてみてください。
同価格帯のオーディオインターフェースとの比較
同価格帯のオーディオインターフェース『Audient EVO4』と比較してみました。
『Audient EVO4』は品薄のAG03の代替品として人気があり、同価格帯のオーディオインターフェース中ではトップクラスに音質が良いです。
マイク音質は変に低音がボアボアしたり高音が耳についたりせず、かなり自然に近い音なのが特徴。
実際に『YAMAHA AG03MK2』と『Audient EVO4』を比較してみるとこんな感じ。
YAMAHA AG03MK2
Audient EVO4
正直なところ、”マイク音質”という点においては『Audient EVO4』の方がより自然に近い音質で個人的に好みです。
それに対して『YAMAHA AG03MK2』の場合は音質自体は悪くないものの、個人的には1つ1つの音が耳に付くような感じがしました(いわゆるドンシャリ系に近い音質)。
イコライザの設定を色々試してみましたが、やはり音質という点においては『Audient EVO4』の方が良かったです。
また、スピーカー出力についても、『Audient EVO4』の方が自然に近い音質に感じました。
ということで、音質においては『Audient EVO4』に軍配があります。
ただし、『YAMAHA AG03MK2』の方が総合的な性能は上で、特に実況・配信においては圧倒的に『YAMAHA AG03MK2』の方が使いやすかったです。
YAMAHA AG03MK2の良かったところ
ここからは、実際に1週間『YAMAHA AG03MK2』を使用して感じた「良かったところ」について解説していきます。
・実況・配信・リモートワークをするには十分なくらい高音質
・不具合がめちゃくちゃ少ない(今のところ不具合は発生していない)
・使い勝手が良く、難しい操作をする必要がない
・ストリーミング配信に最適
・専用アプリで簡単にイコライザの設定ができる
実況・配信・リモートワークをするには十分なくらい高音質
まず、音質については申し分ないです。
少なくとも、実況・配信・リモートワークをするには十分でしょう。
実際に、YAMAHA AG03MK2を使用した際の音質はこのようになっています。
AudioTechnica AT2035+YAMAHA AG03MK2
Audio Technica ATH-GDL3+YAMAHA AG03MK2
実際に聞いてみたら分かる通り、ホワイトノイズもなく何を喋っているのかハッキリと聞き取れるくらいには高音質です。
不具合がめちゃくちゃ少ない(今のところ不具合は発生していない)
私は以前別のオーディオインターフェースを使用していましたが、不具合がちょくちょく発生していて困っていました。
不具合の種類としては、突然接続が切れて設定が変更なったり、音が急に小さくなったりとか・・・
それと比べると『YAMAHA AG03MK2』は動作が安定しているのか、不具合は今のところ起きてないですね。
私は今までオーディオインターフェースの不具合に悩まされていたので、不具合が起きてないっていうだけでも個人的には大きなメリットに感じました。
使い勝手が良く、難しい操作をする必要がない
とにかく使い勝手がめっちゃくちゃ良いです。
マイクのボリューム調整、ヘッドホン・スピーカーの音量調整、リバーブ、イコライザのON/OFF、ミュートのON/OFFなど全ての設定を手元で調節できるのでめっちゃくちゃ便利です。
もちろん、特殊なコマンドも特にないため、難しい操作は全くありません。
多少イコライザやループバックといった音楽用語を理解する必要がありますが、それを加味しても多分1番使いやすいオーディオインターフェースだと思います。
ストリーミング配信に最適
ストリーミング配信に最適だと思う理由は以下の3つ。
・簡単にエフェクト(リバーブ)をかけられる
・ループバック機能でPC上で鳴っている音とマイクの音をミックスして配信ができる
・ヘッドホンの音質(再生音)が向上する
特に歌ってみた系の動画や配信を考えている方であれば絶対に役に立つはずです。
まず、ボタン1つで簡単にリバーブをかけられるので、瞬時に雑談配信から歌ってみた配信に切替できます。
ループバック機能はPCまたはスマホ上で鳴っている音とマイクの音をミックスして配信ができるので、遅延が少なく快適に歌えるかと。
後は単純にヘッドホンの音質が向上するので、歌いだしなどのミスが減るのかなぁと思います。
まぁ私は歌ってみた配信をやったことがないので、その辺はよく分からないのですが、少なくとも配信には最適な機能が揃っているというのは間違いありません。
専用アプリで簡単にイコライザの設定ができる
専用アプリの『AG Controller』を使えば自分の声質や環境に合った設定に変更できます。
もちろん、難しい操作は必要なく、直感的に設定可能です。
YAMAHA AG03MK2の気になるところ
ここからは、実際に『YAMAHA AG03MK2』を使用して感じた「気になるところ」について解説していきます。
・スピーカー出力とヘッドホン出力を切り替えるスイッチが無い
・価格の割に音質は悪くないが、めちゃくちゃ良いわけでもない
・地味に大きくて置き場所に困る
スピーカー出力とヘッドホン出力を切り替えるスイッチが無い
スピーカーとヘッドホンの両方から音が出てしまうため、スピーカーからヘッドセットに接続を切り替える際、スピーカーのつまみを0に戻す必要があります。
基本的にヘッドホンで音楽を聴く際はスピーカーをOFFにしているはずなので、個人的にはスピーカー出力とヘッドホン出力を切り替えるスイッチが欲しかったです。
それか、ヘッドホンを接続した際に自動的にスピーカーがOFFになる機能でも良いと思います。
価格の割に音質は悪くないが、めちゃくちゃ良いわけでもない
同価格帯の『Audient EVO4』と比較してみたのですが、やはり音質についてはめちゃくちゃ良いというわけではなさそうです。
まぁ決して悪いというわけではないので、普段使う分には特に気にならないかと。
ただ、音質にこだわるという方だと不満が残る可能性が高いので、もっと本格的なオーディオインターフェースを選んだ方が良いと思います。
地味に大きくて置き場所に困る
寸法は126(W)×201(D)×63(H)mmとなっていて、数値だけでは分かりづらいかもしれませんが、地味にデスクの占有率が高いです。
多分デスクのサイズが1200(W)×600(D)mmだとかなり窮屈だと思います。
なので、購入する前に1度『YAMAHA AG03MK2』と同じサイズの箱などを用意して、デスクのどこに配置するか事前に決めておくと良いかもしれません。
YAMAHA AG03MK2は使い勝手最高のオーディオインターフェース
ということで、『YAMAHA AG03MK2』のレビューは以上になります。
まず、使い勝手がとにかく良くて最高ですね。
難しい操作も必要なく、つまみを調節したりボタンのON/OFFを切り替えるだけで設定できるのはとても便利でした。
「実況・配信者初心者は取り敢えずYAMAHA AG03を買っておけ」と言われるくらいには人気と信頼があるのも納得です。
実際に使ってみたのですが、私も同じ意見で実況・配信初心者の方はまず買って間違いないでしょう。
もちろん、リモートワークにも使えるので、仕事用としても十分活躍してくれるはずです。
※適正価格は18,700~23,100円程度となっています。
音響機器を専門に取り扱っている「サウンドハウス」は入荷頻度が比較的多く、必ず適正価格で販売しているのでオススメです。
ちなみに、私もサウンドハウスを利用しました。
・実況・配信・リモートワークをするには十分なくらい高音質
・不具合がめちゃくちゃ少ない(今のところ不具合は発生していない)
・使い勝手が良く、難しい操作をする必要がない
・ストリーミング配信に最適
・専用アプリで簡単にイコライザの設定ができる
・スピーカー出力とヘッドホン出力を切り替えるスイッチが無い
・価格の割に音質は悪くないが、めちゃくちゃ良いわけでもない
・地味に大きくて置き場所に困る