
「声が細い」「ノイズが気になる」「ゲインが足りない」
そんな悩みを抱える方にオススメなのが、YouTuberや配信者に人気のマイクプリアンプ『sE electronics DM2 TNT』です。
私自身も長く使ってきましたが、ダイナミックマイクの弱点である“ゲイン不足”を自然に補ってくれるおかげで、声の存在感や太さがしっかり前に出るようになり、音質がワンランク上がったと実感しています。
特にYouTube配信で「声が小さい」と言われがちな人にとって、DM2 TNTはまさに“救済アイテム”と言える存在です。
この記事では、実際の使用感や他製品との違いを交えながら、『sE electronics DM2 TNT』の魅力を詳しくレビューしていきます。
良かったらぜひこの記事を最後までチェックしてみてください。

※sE electronics DM2 TNTはダイナミックマイクに装着して使用するものです。
『オーディオテクニカ AT2020』や『AKG P120』などのコンデンサーマイク、マイクプリアンプが内蔵されている『SHURE SM 7dB』には使えないので注意してください。
購入時は必ず現在使用しているマイクの種類を確認しましょう。
sE electronics DM2 TNTの概要
読み方はsE electronics DM2 TNT(エスイーエレクトロニクス ディーエムツー ティーエヌティー)です。
製品は名前の“TNT”を連想させるような、筒状の爆弾を思わせるケースに収められていて、開封した瞬間からちょっとワクワクするデザインになっています。
外観
大きさは19 mm(直径)x 95.5 mm(長さ)、本体重量 : 80 g程度。
そこまで大きな製品ではないものの、マイク側に設置する場合、マイクアームと干渉しないか注意してください。
ゲインは15dBと30dBの2段階、インピーダンスは50〜10MΩまでを8段階で調整できます。
この2つを組み合わせることで、使うマイクや声質、楽器に合わせて“ちょうどいい音の太さや抜け感”に細かく追い込めるのがDM2 TNTの魅力です。
sE electronics DM2 TNTの使い方
ここからは『sE electronics DM2 TNT』の使い方を解説します。
音楽の専門家ではありませんが、マイクプリアンプの使用方法については一般的な手順を踏まえて説明していきます。
間違えている箇所があれば教えていただけると幸いです。
入力インピーダンスは使用する機材に合わせる
インピーダンスとは、電気信号に対する「抵抗(Ω)」のことで、数値が大きいほど電気が流れにくくなり、逆に数値が小さいほど電気が流れやすくなります。
使用する機材によって大きく異なりますが、マイクプリアンプのインピーダンス数値は、接続先の入力インピーダンスに近づけると良いでしょう。
厳密に言うと「接続先の入力インピーダンスよりも低いほうが望ましい」ってニュアンスです。
例えば、今回私が使用したオーディオインターフェース『YAMAHA AG03 MK2』の場合、入力インピーダンスは“3kΩ”なので、『sE electronics DM2 TNT』の設定は“2k7Ω”にしました。
『sE electronics DM2 TNT』のインピーダンスは付属のマイナスドライバーで調節可能です。
ちなみに「設定が大きく乖離しているとどうなるのか?」同じ条件で音量を比較してみました。
使用機材は『YAMAHA AG03 MK2』と『Maono PD300XT』です。
50Ω
1k5
2k7
10MΩ
この中だと2k7が1番音質が良いことが分かります。
インピーダンスを50Ωに設定した場合も良いのですが、音量がかなり小さいです。
で、音量を少し調整するとこんな感じ。
Maono PD300XT+sE electronics DM2 TNT+YAMAHA AG03 MK2
これだけ音量が出ていれば、YouTubeの配信でも音が小さいと言われることは無いでしょう。
sE electronics DM2 TNTをマイク本体に直接挿す
インピーダンスの設定が完了したら、『sE electronics DM2 TNT』をマイク本体に直接挿します。
一応、マイク本体側に挿したほうがケーブルの距離が短くなるため、ノイズが入りにくいと言われているらしいです。
とはいえ、オーディオインターフェース側に挿した場合でも、私の環境では音質に影響は見られませんでした。
なので、マイク側に挿すとアームなどが干渉して使いにくいのであれば、オーディオインターフェース側に挿してしまって問題ないと思います。
ファンタム電源をオンにするのを忘れずに!
マイクプリアンプを使うためには、必ずファンタム電源をオンにする必要があります。
ダイナミックマイク使用時はオフになっていることが多いので、必ず確認してください。
実際にsE electronics DM2 TNTを使ってみた
では実際に『sE electronics DM2 TNT』を使ってみました。
DM2 TNTを使うと何が変わる?音声比較で効果をチェック
参考として、DM2 TNTを使用した場合と、使用しない場合の音声を比較してみました。
ゲインの違いによる“声の太さ”や“抜けの良さ”がどれくらい変わるのか?ぜひ聞き比べてみてください。
Maono PD300XT USB接続 AIで音声を増幅
Maono PD300XT XLR接続(音量がかなり小さいです)
Maono PD300XT XLR接続(編集で5倍増幅)
Maono PD300XT+sE electronics DM2 TNT+YAMAHA AG03 MK2
『Maono PD300XT』の場合、USB接続時の音質はかなり良く、音量も十分すぎるほど出ます。
ただ、AIによる自動増幅が入ることで、声がガサついたりノイズっぽく聞こえてしまう場面がありました。
一方でXLR接続にすると、声自体はスッキリしているものの、無理にゲインを上げるとキンキンした響きが出てしまい、自然さが損なわれます。
それに対して『sE electronics DM2 TNT』で増幅した音声は、声の質感を変えずにしっかり音量だけを持ち上げてくれるため、ノイズも少なく非常に聞きやすい仕上がりになりました。
ライブ配信での“声量不足”も解決可能!
実際に『sE electronics DM2 TNT』を使ってYouTubeライブを配信してみました。
配信アーカイブを見てもらうと分かる通り、一般的なYouTube動画と比べても音量の不足感はほとんどありません。
むしろ、声がしっかり前に出ていて、ライブ配信特有の“声が小さい問題”を気にせずに済むレベルです。
個人的に2万円台のダイナミックマイクと『YAMAHA AG03 MK2』の組み合わせに『sE electronics DM2 TNT』を増設してこれだけの音質であれば十分だと思っています。
sE electronics「DM1」「DM2」「DM3」の違い
sE electronicsには「DM1」「DM2」「DM3」の3種類があり、それぞれの特徴は以下の通りとなっています。
| DM1 / DM2 / DM3 比較表 | |||
|---|---|---|---|
| 項目 | DM1 Dynamite | DM2 TNT | DM3 |
| ゲイン量 | +28dB 固定 | +15dB / +30dB | +15dB / +30dB |
| インピーダンス調整 | なし | 8段階調整 | なし |
| 特徴 | シンプル・低ノイズ | 音のキャラを細かく調整可能 | PAD・グランドリフト搭載、万能型 |
| 向いている人 | とにかく音量を上げたい人 | 音質にこだわりたい人 | 配信・楽器録音など幅広く使いたい人 |
※録音環境やマイクの種類によって最適なモデルは変わります。
正直なところ、ダイナミックマイクの音量を上げるだけであれば、どのマイクプリアンプを使っても大きな差はありません。
むしろ価格を抑えたいのであれば、『sE electronics DM1 Dynamite』が最もコスパが良い選択肢だと思います。
実際に使ってみて分かったのですが、ダイナミックマイクでは+15dBはほとんど使う場面がなく、基本的には+30dBで運用することがほとんどです。
もしゲインが大きすぎる場合は、オーディオインターフェース側のゲインを下げたほうが音質が良くなるケースが多いです。
入力インピーダンス調整についても同様で、DM2 TNTは8段階の調整が可能ですが、デフォルトの「2k7」が最もバランスが良く、ほとんどの環境でそのまま使って問題ありません。
細かく調整できるのは魅力ですが、実際には“いじらなくても困らない”のが正直なところです。
また、『sE electronics DM3』は数字が大きく最新モデルということで魅力的に見えますが、実際の音質やゲインの面ではDM1・DM2と大きな差はありません。
DM3の特徴であるPADやグランドリフトも、特殊な環境でなければ使用頻度はかなり低い機能です。
つまり、ダイナミックマイクで単純に音量を上げたいだけならDM1で十分。
音の太さや抜け感を微調整したいならDM2。
配信以外にも楽器録音など幅広く使いたいならDM3。
このあたりを基準に選べば、どのモデルを選んでも失敗しないと思います。
良く分からないって方は、1番安く売っている製品を選べばOK!



声が小さいと言われる人は『sE electronics DM2 TNT』を使おう!
ということで、『sE electronics DM2 TNT』のレビューは以上になります。
実際に使ってみて感じたのは、音をただ大きくするだけではなく、「声の質感をそのままに、必要な分だけ自然に持ち上げてくれる」という安心感でした。
他の方のレビューでは「少しこもる」といった意見も見かけましたが、少なくとも私の環境では気になるような変化はなく、むしろノイズの少なさや声の存在感の出しやすさに大きなメリットを感じています。
少なくとも「声が細い」「ノイズが気になる」「ゲインが足りない」そんな悩みを抱えている方が『sE electronics DM2 TNT』を買って損するようなことはまず無いでしょう。
配信や収録のクオリティをもう一段階引き上げたい方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

※sE electronics DM2 TNTはダイナミックマイクに装着して使用するものです。
『オーディオテクニカ AT2020』や『AKG P120』などのコンデンサーマイク、マイクプリアンプが内蔵されている『SHURE SM 7dB』には使えないので注意してください。
購入時は必ず現在使用しているマイクの種類を確認しましょう。





































